任天堂が2018年4月20日に発売した「Nintendo Labo (ニンテンドーラボ) 」、話題になったのでご存知の人も多いと思います。
我が家には小学3年の息子と幼稚園年長の娘がいて、2人ともゲームが大好きです。2人の子ども達と一緒に遊ぶために、2018年5月3日にニンテンドーラボの「バラエティキット」を買いました。
ニンテンドーラボの購入を検討しているお父さんお母さんは、おそらく以下のような点が気になっているのではないでしょうか?
今回は、ニンテンドーラボのバラエティキットを買ってから1ヶ月間、子どもがどのように遊んだのかを観察するとともに、ニンテンドーラボは買いなのかどうかを考察したいと思います。
ニンテンドーラボとは
まずニンテンドーラボについて簡単におさらいしておきます。
ニンテンドーラボは、2018年6月現在、以下の2つの商品があります。
「ニンテンドーラボ」について、公式サイトによれば以下のように説明されています。
ニンテンドーラボのダンボールでできた入力デバイスは、Toy-Con(トイコン)と呼ばれます。
従来のゲームとの違いは、用意されたゲームを始めるために、まず「トイコンを工作する」必要があるところです。そしてこの「工作」こそがニンテンドーラボ最大の特徴です。
子どもの様子を観察
さて、ここからは我が家の子ども達の様子を観察した結果を報告します。
我が家の子ども達
今回ニンテンドーラボを体験する我が家の子ども達の紹介しましょう。
まずは息子。
小学3年生。好きなゲームは以下のような感じ。
一言でいうと・・・無類のゲーム好き。あとゼルダやり過ぎ。
次は娘。
幼稚園年長。ゲームはそんなに得意じゃないけど、お兄ちゃんがやっているのを見ると自分もやりたくなる性分。好きなゲームは以下のような感じ。
一言でいうと・・・ゲームも好きだけど、おままごとも好き。あとピカチュウ大好き。
今回は、この2人の子ども達と一緒に、ニンテンドーラボをやっていきます。
バラエティキットを開封
まず任天堂から届いた段ボールがこれ。
私はMy Nintendo(任天堂のオンラインショップ)で買ったんだけど、外側の箱に「NINTENDO LABO」の文字があってかっこいい!
開けてみるとこんな感じ。
私はダウンロード版を買ったんですが(ダウンロード版はマイニンテンドーストアのみの販売)、謎の箱が付いています。
謎の箱を開けてみると、ダウンロード番号が記載された紙切れが一枚。
通常版だとここにカートリッジが入ってるんでしょうね。笑
箱を開けるとダンボールが入っていています。
ダンボールを見た途端、「やりたいやりたい!」と息子のテンションが上がります。
ただし、娘は別の遊びをしていてチラッと横目で見ただけです。
小学3年息子:工作に興味津々。
幼稚園年長娘:ふ~んって感じ。
「リモコンカー」の作成
まずは「リモコンカー」を作ってみます。
リモコンカーの作成時間の目安は「10分」です。
ダンボールからパーツを切り取って、折り目を付けて組み立てます。
Switchの説明書を私が進めて、実際の工作は息子が担当します。
ところで、ニンテンドーラボの公式サイトにはこんな記載があります。
・保護者といっしょに6歳から
ニンテンドーラボ よくある質問
・ひとりで10歳から
息子は8歳ですが、やはり1人で全部作るにはちょっと難しいようです。(ときどき間違えてわからなくなる) ただし、保護者の私が時々横からアドバイスをすると、1人で十分組み立てることができます。なので、上の画像のように、「保護者と一緒なら6歳以上」「ひとりでなら10歳以上」というのは合ってると思います。
さて、リモコンカーが完成しました。さっそく遊んでみます!
これはジョイコンの振動を利用してダンボールが前後移動・左右旋回するのですが、確かによく出来ていて、大人も感心してしまいます。
案の定、息子にとっても面白いようで、夢中で遊んでいます。
すると、工作には参加しなかった娘が現れて、「私もやりたい~~」と言い出しました。笑
小学3年息子:工作も楽しい、遊んでも楽しい!
幼稚園年長娘:工作はあまり。でも遊ぶのは楽しい!
「つり」の作成
次は「つり」を作ってみます。
作成時間の目安はぐっと上がって「90~150分」となります。
途中で休憩を入れながら、私と息子の2人でどんどん作っていきます。
そしてようやく完成!
これ、作った人ならわかるけど、リールを巻くときに「カリカリ」と音が鳴るんですよね。釣り竿の音符のマークの小さいパーツが、回転する部分に接触して音が鳴るんですが、この発想には感心してしまいました。
そして、完成と同時にどこからともなくやってくる娘。笑
なぜか先に娘が遊んで、その後に並ぶことになった息子。哀れよのう。笑
女子は幼稚園から既にしたたか。男子は気を付けよ。
ゲーム的にもよくできていて、子ども達はひとしきり遊んでいました。
「おうち」の作成
次は「おうち」を作ってみます。
作成時間の目安はさらに上がって「120~180分」となります。
それにしても2時間以上は結構疲れます。
途中で休憩を入れながら、しかも息子と私で分担して作っているんですがだんだん疲労も溜まってきます。
長丁場になりそうなときは無理せずに休憩を入れながら!
一日で全部やろうとせずに別の日に跨がってもよし。
そして、なんとか完成!
既に息子と娘が取り合いをしています。笑
このゲームは、ニンテンドーラボのバラエティキットの中では最も女の子向けのゲームだと思います。部屋で飼っている不思議な生き物に餌をあげたりゲームをさせたり。ゲーム画面も可愛くて、娘は気に入って長いことやってました。
「おうち」は女の子が楽しめるゲーム。
「バイク」の作成
次は「バイク」を作ってみます。
作成時間は「おうち」よりも少し短くて「つり」と同じ「90~150分」です。
これも休憩を挟みながら、なんとか完成!
バイクの操作は子どもにとって新鮮なようで、操作感覚で慣れるまで少し時間がかかっていたようでした。
実際にバイクのような入力デバイスを作って販売しようとすると高額になって大変だと思うけど、ダンボールでこんなに手軽にバイクと同じ入力デバイス(トイコン)が完成するなんて、なるほどなぁとまた感心してしまいました。
「バイク」は、バラエティキットの中で一番ゲームらしいゲーム。レースゲームに興味があれば面白い。
もうひとつ、このバイクの入力デバイス(トイコン)で大事なことがあります。
なんと、このトイコンを使ってマリオカート8デラックスを遊ぶことができるというのです。これには驚きました。
我が家では、マリオカートが一番うまい息子にバイクのトイコンを使わせて、家族間のハンデを調整しています。笑
「ピアノ」の作成
最後は「ピアノ」を作ってみます。
作成時間の今までの中で一番長く「150~210分」です。
我が家では「バイク」の作成までをゴールデンウィークに3日かけて作ったんですが、少々お腹いっぱいになったので、「ピアノ」は3週間経ってから作ることになりました。
一気に作ると大変。楽しみは少しずつがいい。
ところで「ピアノ」を作るとき、今まで一緒に作っていた息子はWiiUでゲームをやっていたので、一緒に作ろうと誘っても来ませんでした。
代わりに、今まで工作をしてなかった娘が興味を示したので、娘と一緒に作ることになりました。
子どもは急に興味を持つこともある。工作嫌いな女の子でもやってみたら楽しいと感じるかも。
「ピアノ」はとにかくパーツが多い!でも鍵盤など同じ形のパーツも多いです。
娘はまだ5歳なので、「保護者と一緒に:6歳~」に達していません。なので、私が作るのをお手伝いしてもらうという感じです。
そして、ようやく完成しました!
子ども達は音色を変えるネジを差し替えて、色々な音を楽しんでいます。
うちの子ども達は鍵盤自体にあまり興味ないようで、何か知ってる曲を弾いてみようという感じではなかったです。それよりは、音色が変わるのが面白いようで、ネジを何度も何度も差し替えていました。
曲を弾くことに興味がなくても、音色を色々変えられるので楽しい。
子ども達は1ヶ月間にどのぐらい遊んだのか
ここまでは、ニンテンドーラボのバラエティキットを購入して、「リモコンカー」、「つり」、「おうち」、「バイク」、「ピアノ」を実際に作ってみたお話でした。
ところで、その後、子ども達はニンテンドーラボのゲームを「ゲーム」として遊んでいるのでしょうか?気になるところです。
以下では、「みまもりSWITCH」というアプリを使って、ニンテンドーラボのバラエティキットを買ってから1ヶ月間、子どもがどのように遊んだのかを調べてみたいと思います。
みまもりSWITCHとは?
公式ページ みまもりSWITCH
「みまもりSWITCH」とは、任天堂の公式アプリで、登録したSwitchでユーザーが「どれだけ」「どのゲーム」をプレイしたかわかるアプリです。主に保護者が子どものゲーム時間などを管理するために使います。
今回はこのアプリを使って子ども達のプレイ時間を分析してみたいと思います。
ニンテンドーラボのプレイ時間
さっそく見ていきましょう。
黄色がニンテンドーラボ「バラエティキット」のプレイ時間、緑色がそれ以外のゲームのプレイ時間です。
ニンテンドーラボを買ったのが2018/5/3で、ゴールデンウィークの3日間に集中してやり込んでいることがわかります。また、2018/5/26にはピアノを作ったのでプレイ時間が長くなっています。
しかしそれ以外はどうかというと・・・
子ども達は、ニンテンドーラボを時々プレイしているものの、他のゲームに押されてほとんどプレイ時間がない状態です。
ニンテンドーラボ以外にどんなゲームをやっていたか
では、同じ時期にニンテンドーラボを押しのけてまで、子ども達はどんなゲームをプレイしていたのでしょうか?
この円グラフを見ると、最もよくプレイしたゲームは、スプラトゥーン2、マリオカート8 デラックス、スーパーマリオ オデッセイなど、いずれもSwitchの最も人気のあるゲーム3本です。
ニンテンドーラボのプレイ時間は何故短かったのか?
上の棒グラフに示したように、ニンテンドーラボの5つのゲームは、工作した当日こそたくさん遊んでいたものの、その後は他のゲームに押されてプレイ時間があまりない状態でした。
この理由についてざっくり言えば、以下の2つではないかと思います。
他のゲームは継続プレイを前提として作られているから
上の円グラフに示したように、同時期によくプレイしていたゲームは、Switchを代表するゲームです。
やはりニンテンドーラボがよくできているといっても、継続して遊ぶことを前提とした本家のゲームの方に興味が移るのは当然でしょう。
ニンテンドーラボは作ることにこそ面白さがあるから
子ども達の工作の様子を上で書きましたが、やはりニンテンドーラボは、工作・創作にこそ面白さがあると言えます。
だからこそ、工作時にプレイ時間が長くなり、その後(工作が終わった後)はプレイ時間が短くなるのは当然でしょう。
ニンテンドーラボをもっと楽しむためには?
つまり、ニンテンドーラボは「工作・創作」にこそ面白さがあるので、ニンテンドーラボをもっと楽しむためには、「工作・創作」にもっと時間をかけるべきと言えます。
子ども達も工作しているときは生き生きとしてたので、やはり親としては「工作・創作」の時間を増やしてあげるべきです。
「工作・創作」にもっと時間をかけるには、たとえば以下のような方法があります。
Toy-Conガレージ
ニンテンドーラボの「わかる」メニューの中央下に、「Toy-Conガレージ」というのがあります。ここから、自作のトイコンを作成して、オリジナルのゲームを作れます。
トイコンの動作を決めるための画面です。図形を使って動作を表現していきます。
小さい子どもが1人で作るのは難しいかもしれませんが、子どもが興味を持つようなら家族で一緒にチャレンジするのもアリだと思います。
自作のトイコンを作ってオリジナルのゲームを作れば、「工作・創作」を存分に楽しむことができる!
トイコンをデコる
任天堂からトイコンをデコる(飾り付けする)ためのキットが発売されています。
これを使えば「工作・創作」にかける時間を増やしてもっと楽しむことができます。
公式リンク デコる| Nintendo Labo | 任天堂
「デコるセット」
「デコるセット」には、マスキングテープ(2種類)、ステンシルシート(2枚)、シール(2種類)が付属しています。
もちろん、自作のシールやテープでもOKですが、あらかじめいい感じのものが用意されているのはありがたいですね。
「マスキングテープ」
「デコるセット」のマスキングテープとは違った、可愛い柄のマスキングテープも売られています。
5種類セットのものだけでなく、各種類でバラ売りもされています。
気に入った柄のものだけを買うというのでも良さそうですね。
個人的にはやっぱり任天堂らしい「キノコ/ハテナブロック」が気になります。
子ども達はデコりたい?
「デコるセット」と「マスキングテープ」を使って、既に作った5種類のトイコン達をカラフルにデコればきっと楽しいはず!
子ども達に「デコってみたい?」と聞いたところ、「やりたいやりたい!」と乗り気な意見が出て来たので、近いうちに試してみようと思ってます。
子ども達はデコに興味がある!
トイコンをデコれば、「工作・創作」を存分に楽しむことができる!
まとめ
ニンテンドーラボの「バラエティキット」の紹介しながら、それを子ども達がどのぐらい継続して遊んだかの集計結果と、もっとニンテンドーラボを遊ぶための工夫について説明しました。
個人的には、ニンテンドーラボに付属の5つのトイコンを工作するだけでも、十分に買う価値があったと思います。
ただし、上でもグラフを見ながら説明したように、5つのトイコンを作ってただゲームをやるだけでは、子どもの興味は継続しない可能性があります。普通のゲームのようにただ子どもにニンテンドーラボを与えただけで、勝手に長期にわたって遊んでくれるというものではないと思います。
もちろん、子どもによっては自主的に遊ぶ可能性もありますが、我が家では他のゲームに興味が移ってしまいました。
そこで、「Toy-Conガレージ」や「Toy-Conをデコること」にチャレンジすれば、もっと工作を楽しむことができそうです。
親が積極的に関わって一緒に工作したり、少し難しいけどToy-Conガレージを一緒になってチャレンジしたり、Toy-Conを一緒にデコってみれば、5つのトイコンを作るときに感じた工作の楽しさをもっと感じることができると思います。
ニンテンドーラボのToy-Conを収納するためのおすすめ方法についての記事もあります。
ではまた!