ディスクシステム時代の人気ゲーム!
2021年5月に任天堂Switchで、ファミコン探偵倶楽部「消えた後継者」「うしろに立つ少女」が発売されました。
この2つのゲームは新作ではなく、任天堂のディスクシステムで発売されたゲームのリメイクになります。
オリジナルの発売年はこんな感じ。
タイトル | |
ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者 (前編・後編の2部構成で販売) | 前編:1988年4月 後編:1988年6月 |
ファミコン探偵倶楽部PartII うしろに立つ少女 (前編・後編の2部構成で販売) | 前編:1989年5月 後編:1989年6月 |
1989年といえば昭和から平成へと元号が代わったタイミングで、ちょうどその時代の作品ですね。それが30年の時を経て令和の時代でリメイクされたというのはなかなか凄いことです。
ゲーム内容
「消えた後継者」
草むらで倒れているところを助けられたものの、
引用:ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者 | Nintendo Switch | 任天堂
記憶を失っていた主人公は
自分が探偵の助手で、ある財閥当主の
不審死について調査中だったことを知る。
失われた記憶を取り戻し、
事件の真相をつきとめるため、
恐るべき伝説の残る村、明神村で調査を開始する。
配信開始日 | 2021年5月14日(金) |
価格 | 4,378円(税込) |
任天堂から発売されたソフトですが、Switchオンラインの特典であるカタログチケットは使えません。というか仮にカタログチケットで買えても、1本4,990円になるので損になりますね。
公式価格は税込で4,378円ですが、Amazonだと400円ほど安く買えます。
「うしろに立つ少女」
ふとしたきっかけから
引用:ファミコン探偵倶楽部 うしろに立つ少女 | Nintendo Switch | 任天堂
私立探偵・空木(うつぎ)俊介と出会う主人公。
空木の助手として
探偵の道を歩み始めて数か月が経った頃
ある少女の殺人事件を担当することになる。
被害者は丑美津(うしみつ)高校に通っていた小島洋子。
彼女に関する情報を集めるうちに、学校に伝わる
「うしろの少女」の噂を耳にする……。
配信開始日 | 2021年5月14日(金) |
価格 | 4,378円(税込) |
このソフトも、Switchオンラインの特典であるカタログチケットは使えません。公式価格は税込で4,378円ですが、Amazonだと400円ほど安く買えます。
プレイする順序
「消えた後継者」と「うしろに立つ少女」では主人公が同じで登場人物も一部重なります。どちらから始めても問題ないことになっていますが、発売順に合わせてプレイするといいでしょう。
個人的感想
発売当時(1989年)
1989年といえば高校受験のために勉強ばっかりやっていた時期なので、その頃は全くゲームをやっておらず(ディスクシステムも持ってなかったため)、ファミコン探偵倶楽部の存在すら知りませんでした。
ただ、ファミコン探偵倶楽部以前のファミコンの探偵ものゲームとして、ポートピア連続殺人事件、さんまの名探偵、ミシシッピ連続殺人事件などをリアルタイムでクリアした経験があるので、今回のリメイクの発売には心躍るものがありました。
実際プレイした感想
初見の印象としては、グラフィックは綺麗だし、2Dのキャラクターにもちょっとした動作が付いていて、最近の2Dゲームはこういう感じなのか!と感心もしました。
主人公の声を、エヴァンゲリオンの碇シンジ役で有名な「緒方恵美」さん。橘あゆみの声を、YAWARAなどで有名な「皆口裕子」さんが当てているのも、声優ファンとして聞きどころです。
ただ、探偵もののシナリオゲームをこの令和の時代にプレイするのは何か違うなあという感覚が拭い去れなかったです。ゲームシステムの性質上、コマンド総当たりすれば前に進めるということもあり、詰まったらコマンド総当たり作業を延々とやることになるので、そのタイミングでテンポが削がれます。シナリオは確かによくできているのですが、「これアドベンチャーゲームでなく小説で読んだら済む話じゃない?」という疑問も出て来ます。
色々なレビューを見ていると、今回のリメイク作品のオリジナルをリアルタイムでプレイしていた人にとっては感慨深いものがあるようですが、そういった人にしても懐かしい気持ち以上のものが出てこないようです。
発売に至る経緯(想像)
実は、2019年6月の株主総会で、宮本茂氏がアドベンチャーゲームについてこんな話をしていました。
アドベンチャーゲームに関しては、『ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島』をはじめ、私も多数つくってきましたが、現在では、制作は結構厳しい状況です。今のゲームは 10 ヶ国語以上にローカライズしており、アドベンチャーゲームでは(一般的にゲーム中の文章量が多いため)ボイスやテキストのローカライズのコストが膨大になります。また、私のような古いゲーマーと比べると若い人はこのジャンルに興味を持ってくれない傾向も感じています。
ただ、アドベンチャーゲームの仕組みというのは面白く、カプコンさんの『逆転裁判』シリーズやレベルファイブさんの『レイトン教授』シリーズなどではうまく利用されていますので、まだまだ期待はしているのですが、メインストリーム(主流)で積極的につくるのは難しいという背景はご理解ください。
引用:第79期 定時株主総会(2019年6月27日開催)質疑応答
この株主総会での話は、今回の2作品の発売から2年ほど前になるのですが、任天堂側も2年前の時点ではアドベンチャーゲームを積極的に出すつもりはなかったようですね。
それが今回のリメイク作品の発売に至った経緯がどんなものだったのか?は少々気になるところです。
ここからは私の想像です。今回のリメイクにあたって発売元は任天堂なんですが、開発元は「MAGES.」です。MAGES.といえば、「STEINS;GATE」の生みの親とも言える志倉千代丸氏の会社ですが、MAGES.は以前にもPC-98の人気過去作「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」をリメイクしたこともあるので、もしかしたらMAGES.側から任天堂への働きかけがあったのかもしれませんね。
経緯について補足
以下の記事を読むと、やはりMAGES.側からの働きかけだったようです。
まとめ
というわけで、任天堂Switchでリメイクされた、ファミコン探偵倶楽部「消えた後継者」「うしろに立つ少女」について紹介しました。
公式サイト ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者・うしろに立つ少女 | Nintendo Switch | 任天堂
買うならAmazonがお得だと思います。私はAmazonでダウンロード版を買いました。
また、2本のソフトにブックレット等を加えた「コレクターズ・エディション(パッケージ版)」というのもあります。
ではまた!