ども!あき山です。
今年も行ってきました、任天堂の株主総会!
開催日時は、2019年6月27日(木曜)。開催場所は、京都の本社開発棟でした。
昨年から今年にかけて株価が結構下がった時期もあったんですが、今年も任天堂の株を持ち続けたので行くことができました。
昨年の株主総会に行った記事はこちらです。
今回も、2019年に行われた任天堂の株主総会で撮ってきた写真を交えて、そのときのことを振り返ってみようと思います。
会場は本社開発棟
2019年の任天堂の株主総会は、昨年と同様、京都の本社のすぐ近くにある本社開発棟の7階会議室で行われました。
最寄り駅は、京都市営地下鉄の十条駅です。
地下鉄の改札出たところで念のため地図を確認します。といっても3回目なので、もう迷うことはないけど。
地下鉄出たところから会場までの道には、社員さんが案内板を持って立っています。
京都の市営地下鉄十条駅から10分ほど歩いて、本社開発棟に着きました。
入口横には象徴的な「Nintendo」のロゴがあります。このロゴはいつ見ても任天堂らしくて良いですね。
門には株主総会が行われることを示す看板が立てかけられています。
これが本社開発棟。
この日はあいにくの雨でした。というか3回株主総会に来て、そのうち2回が雨とかどうなってるの。
本社開発棟を近くで見上げてみました。このビルでどれほどの名作が生み出されたことか。
今年のおみやげ
受付で議決権行使書を提出し、紙袋と入場票をもらいます。
紙袋の中には、おみやげ(2品)と、小さいペットボトル(伊右衛門)が入っています。
おみやげは、イーブイが描かれた缶の箱と、マリオが描かれた紙の箱でした。マリオの箱は昨年と全く同じですが、中身は違ってました。
缶のほうはイーブイの絵が描かれた包装の洋菓子で、紙箱のほうはマリオのタオルでした。
今年もポケモン大好きな娘に、速攻で缶を持って行かれましたw
マリオのタオルを広げると、こんな感じでした。
今回のタオルは前回や前々回に比べて、少しおとなしめの色使いなので、これは私がもらうことになりました。会社に持って行って汗拭きタオルとして使おうかな。
任天堂の株価
ところで、任天堂のここ数年の株価はこんな感じです。(週足です)
2016年にポケモンGOで急騰してから、ゆるやかな上昇トレンドです。
2018年後半~2019年始めにかけてマーケットの下落を受けて結構下がりましたが、再び上昇基調に変化している感じです。
ちなみに、上のチャートで(※)マークのところは、今回の株主総会の権利付き最終日付近を表しています。権利付き最終日をまたいで株を保持することで、配当の権利や株主総会に参加できる権利が得られます。
仮に今年の権利付き最終日(※)の部分で単元株数の100株買って株主総会に臨んだ場合、株主総会前日の終値を考慮すると、(38,250-31,730)×2=652,000円含み益が出ていることになります。
それもあってか、今年は株主総会の質疑応答で、株主から株価対策に対する質問が全くなかったですねw
2019年の質疑応答について個人的所感
古川社長
今年の株主総会について、私の関心事は、君島前社長に代わって社長に就任した古川社長です。
社長の古川俊太郎氏は、1972年1月10日生まれの47歳(今回の株主総会時点)。私とほとんど同じ年齢です。
株主総会では社長自ら説明を読み上げたり質疑応答の対応をするので、社長の人となりを垣間見れます。喋りの感じから、改革指向なのか従来路線を重視するのか、その辺りを探れればなと思ってました。
質疑応答以外の決算の説明などは既に出来上がった原稿を読み上げるだけなので、まぁ誰が社長でも同じような感じになると思います。個性が出てくるとしたら、やっぱり質疑応答でしょう。
2019年の株主総会の質疑応答は、既に任天堂の公式サイトにて公表されています。
実際に質疑応答を聞いてみた感じでは・・・昨年の君島前社長に比べてとっつきにくそうな感じの人でした。
回答しにくい質問に対して、君島前社長は少し周辺の説明を入れながらやんわりと濁していたのに対し、古川社長はバッサリ「参考にします」といったシンプルな回答をする場面が度々ありました。噂では温厚な人柄とのことなので、もしかしてこの日は緊張してたので受け答えがそっけなかったのかもしれませんね。
改革指向なのか従来路線の重視なのか、はっきり言えませんが、個人的には従来路線の重視という印象を受けました。
また、君島前社長は、会場内の挙手している株主を、座席位置にかかわらずまんべんなく当ててましたが、古川社長はほとんど最前のブロックからしか当てませんでした。この辺は社長の好みなのかもしれませんね。
質疑応答の意味
今回で任天堂の株主総会は3年連続参加になりますが、年を追うごとに質疑応答に意味を見いだせなくなってきました。
たとえば、こんな質問がありました。
これは、株主総会の少し前の時点で、Switchの新しいハードが出ると噂されていたことに関する質問なんですが、古川社長は説明を差し控えるとしました。
その後、1ヶ月もたたないうちに「Nintendo Switch Lite」の発売が発表されました。
会社としては当然自分達のタイミングで新製品の発表をしたいので、株主総会で漏らすわけにはいかないのもわかります。今のご時世、株主であろうとマスコミであろうと一般人であろうと、漏らせばTwitterなどであっという間に拡散してしまいます。
そうなると「新製品の噂は本当ですか?」とストレートな質問をしてしまう株主に問題あるのかもしれません。「ゲーム機のハードのバリエーションは普及において重要と考えますが、その点どうお考えですか?」など、もう少し婉曲的な、会社側に思想を問うような質問がいいのは間違いないでしょう。
だとしても、株主総会の質疑応答で会社側が重要な情報を出すことはないでしょう。最初から出す情報はコレとコレって決めてあるはずです。であればIRに電話して質問するのと何の違いがあるか?というより、何か聞きたいならむしろIRの電話の方がいいんじゃないの?って思ったりします。
そうなると、株主総会の質疑応答を行う意味は何?という根本的な疑問が湧くところですが、質疑応答は会社法の趣旨に沿って行われているので、これはそういうものとして受け取るしかないところです。
取締役等は、株主総会において、株主から特定の事項について説明を求められた場合には、原則として当該事項について必要な説明をしなければならないとされています(説明義務、会社法314条)。
引用:株主総会での質疑打ち切りのタイミング – BUSINESS LAWYERS
というわけで、質疑応答は株主と会社が直接コミュニケーションできる数少ない場でもあることや、会社法に沿って行われる必要があること、などは理解しつつも、個人的には年々その意義を感じなくなっているという感じです。
もう少し正確に言うと、株主の質問は面白い切り口のものも多いのですが、いかんせん会社側がのらりくらりとして全くと言っていいほど情報が出てこないので、意義を感じにくいということです。
印象に残った質疑応答
そんな感じで、個人的にはあんまりパッとしない質疑応答が続いたのですが、そんな中でも、一番印象に残った質疑応答はやっぱり宮本さんの回答でした。面白かったことをシェアしたくて、こんなツイートをしました。
そして質疑応答のまとめの該当部分は下の表。残念ながら宮本さんの「言って欲しかった」発言はカットされてますw
これは質問者の「新作アドベンチャーゲームを作って欲しい」という質問だったのですが、質問で挙げられた「ファミコン探偵倶楽部」は、宮本さんは関係してないんですよね。
そこで回答者としてマイクを取った宮本さんは、開口一番「そこは鬼ヶ島と言って欲しかった」と言って場内の笑いを取りました。「鬼ヶ島」とは、宮本さんが監修した「ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島」のことですね。
宮本さんは、マリオの生みの親としてもはやレジェント的存在なんだけど、ゲームのことが好きという気持ちがいつも伝わってきます。また、宮本さんの前に回答した高橋さん(ソフトウェア開発部門トップ)も、ゲーム好きの心をくすぐる話をしてくれるので毎回楽しいですね。
おまけ:本社ビル
株主総会の会場である本社開発棟から一区画ほど南に進んだところに、任天堂の本社ビルがあります。株主総会が終わった後に、少し立ち寄ってみました。
警備員がいるのもあって、これ以上近くに寄って写真は撮れませんでしたが、本社開発棟と同じような四角い外形と四角い窓が見てとれます。
まとめ
というわけで2019年の6月に行われた任天堂の株主総会についてざっと書いてみました。
10時に開始した株主総会は12時頃には終了となったので、だいたい2時間ぐらいでしょうか。特に変な質問者やコスプレをしてるような人もなく、滞りなく終了しました。
来年までの間に任天堂から何か意表をつく新事業とかが出れば、また来年も株主総会に参加してみようかなと思います。それまで株を持ってればの話ですが。
ではまた!