久しぶりにドラクエをやりました。プレイしたのは11作目に当たる「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」です。プレイしたハードはSwitchです。Switch版の11は、最初にPS4や3DSで出たノーマル11にフルボイスが付加された「11S」というものです。
最後にプレイしたナンバリングタイトルがスーファミのドラクエ6なので、新しくドラクエをプレイするのは実に25年ぶりぐらいになります。この25年の間、ドラクエ1~6のリメイクやら何やらをプレイしたものの、新作のドラクエ(7〜10)は全くプレイしてなかったのです。
今回は、過去のドラクエに対する思い出、ドラクエ11Sをプレイした感想、2Dモードのメリット・デメリット、などを話してみます。
ドラクエ11とドラクエ11S
これからプレイしようと思っている人向けに、ドラクエ11の「11」と「11S」の2種類のバージョンについて簡単に説明しておきます。
ドラクエ11が最初にリリースされたのは、2017年7月のPS4版と3DS版で、このときのバージョンはドラクエ「11」でした。
ドラクエ「11S」は2019年以降に発売されたバージョンで、2019年9月にSwitch版が、2020年12月にWindows版、Xbox版、Steam版がリリースされています。「11S」には、「11」と違って、フルボイス機能(声優さんによるボイス)、3DS版と同様の2D/3Dモードの切り替え機能、オーケストラ音源、追加ストーリーなどが搭載されています。
「11」から「11S」への変更点については、公式サイトの「Sのポイント」というページが分かりやすいと思います。
公式 ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S 公式サイト | SQUARE ENIX
というわけで、今から始めるなら「11」ではなく「11S」を購入する一択ですね。
過去のドラクエに対する思い出
冒頭でも書きましたが、今回のドラクエ11Sは、25年のぶりにプレイした新作のドラクエだったんですよね。じゃあ過去のドラクエはどうだったのよ?という「ドラクエと私」みたいな感想を話していきます。完全に個人的な記憶なので、暇な人だけお付き合い下さい。
まずは各タイトルの発売年と、その時のあき山の年齢を見てみます。
タイトル | 初期ハード | 発売年月 | あき山 |
---|---|---|---|
ドラゴンクエスト | FC | 1986年5月 | 12歳(中1) |
ドラゴンクエストII 悪霊の神々 | FC | 1987年1月 | 13歳(中1) |
ドラゴンクエストIII そして伝説へ… | FC | 1988年2月 | 14歳(中2) |
ドラゴンクエストIV 導かれし者たち | FC | 1990年2月 | 16歳(高1) |
ドラゴンクエストV 天空の花嫁 | SFC | 1992年9月 | 18歳(浪人) |
ドラゴンクエストVI 幻の大地 | SFC | 1995年12月 | 22歳(大4) |
ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち | PS1 | 2000年8月 | 26歳 |
ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君 | PS2 | 2004年11月 | 30歳 |
ドラゴンクエストIX 星空の守り人 | DS | 2009年7月 | 35歳 |
ドラゴンクエストX | Wii | 2012年8月 | 38歳 |
ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて | PS4,3DS | 2017年7月 | 43歳 |
この表を作ってみて驚いたけど、ドラクエ1~3って1年おきに発売されてたんですね。体感では2-3年間隔って感じです。
そして最後にプレイしたドラクエ6は、自分が22歳のときだったとは、全く時の流れは早いものです。ドラクエ6はクリアしたあと知人に貸してたんですが、その知人が神妙な面持ちで「あき山さんのデータを間違って消してしまいました…」と言ってきたときの表情が忘れられません。
ドラクエ6のあと、PS1,PS2,DS,Wiiについてはハードを所有していたのでプレイすることも可能だったんですが、断念した理由はシンプルに「酔うから」です。
PS1の頃、1997年1月に発売されたファイナルファンタジー7をプレイしたんですが、これがそこそこ酔ったんですよね。特に飛空艇とか車とか乗ると固定カメラじゃなくて画面自体が動くので結構きつかった。
その3年後にドラクエ7が出たときにもたぶん酔うんだろうなと思って自分では買わず人から借りたんですが、案の定、最初の街をうろうろして画面を回転させたりしているうちに酔いました。
それがあったので、7以降のナンバリングは敬遠してました。発売タイミングがちょうど忙しい時期だったという理由もありますが、酔わないならたぶんやっていたでしょう。
どのぐらいゲームで3D酔いするかについては、過去にこんな記事を書きました。
それが今回、なぜドラクエ11Sをプレイしようと思ったのかというと、一番大きいのが「2Dモードがあるから」ですね。レトロな気分に浸れるとか何とか言われる2Dモードですが、私に言わせればプレイできるかどうかの生命線です。実際に11Sを2Dモードでプレイしてみたら見事に酔いませんでした!マジで全てのナンバリングに2Dモードを搭載して欲しいですね。
ドラクエ11Sを2Dモードでプレイしてみた感想
というわけで、ドラクエ11Sを2Dモードでプレイしてみた感想などを述べてみます。
2Dモードは申し分ない出来
2Dモードでは、ごく一部の主要イベントで3Dムービーが流れますが、それ以外は全て2Dの世界でゲームが進みます。これは本当に助かります。何と言っても画面が揺れないおかげで全く酔わず気分が悪くならないので、何時間でもゲームを続けられます。当たり前のことですが、好きなゲームをぶっ通しで何時間もできるのは楽しいことです。
以前、スプラトゥーン2で苦労して酔いに慣れることで、数時間連続プレイできるようになったことがありますが、このときもスプラの動きに慣れてある程度できるようになったものの、連続プレイ時間が長くなると徐々に酔ってきてキツくなるんですよね。しかも日をあけてしまうと、スプラの酔いに慣れていた体が元に戻って、また最初から酔うようになるんですよね。プレイしたくても体が受け付けないので、フラストレーションたまりまくりでした。
スプラの酔いと格闘していた頃に、酔わなくするためのコツを書いた記事もあります。とはいえ、いくら対象ゲームの酔いに慣れたとしても、日をあけてしまうと結局また酔うようになるんですよね…。
ちなみに、今回3Dモードでも少しだけプレイしてみましたが、最初のイシの村をウロウロしてるところであっという間に3D酔いしてしまい断念しました。スーパーマリオ オデッセイを開始1分ぐらいで断念したことを思い出しました。
巷では2Dモードは少し雑な作りになっているとの意見がありますが、通しで2Dモードでプレイした感想としては、全く違和感のないハイクオリティーなドット画面でした。また、ストーリーもきちんと伝わってくるし、出来は申し分ないです。3D酔いが酷い人は、酔いに対するストレスから開放されるので、迷わず2Dモードを選びましょう。個人的にはドラクエ11Sは、「現代に蘇った精巧なドラクエ6」という感じです。
ただ、3D酔いを全くしない人は3Dモードを選んだ方がいいと思います。以下の「2Dモードで残念なこと」で挙げるように、2Dモードだと情報が乏しいので、本来用意された全ての情報を楽しむことができないからです。もちろん、1周目は3Dモードでプレイしたので次は2Dモードを試したい、というのは全然アリです。とてもよくできた2Dモードなのでレトロな気分で楽しめると思います。
2Dモードで残念なこと
ドラクエ11Sの2Dモードは最高of最高!なんですが、以下のようにいくつか残念なことがあります。残念というか、悔しいことですね。
- 大半のムービーが流れないので見れない
- フルボイスの恩恵が薄い
- 装備の外観を楽しめない
- 情報量が少ない
1つ目「ムービーが見れない」
2Dモードでは、ストーリーの根幹に関わるごく一部のムービー以外は流れないです。流れるのは、オープニングや一番最後のエンディングを含めても5回ぐらいだったような気がします。ただ、ムービーが見れないというのは、YouTubeで確認すればいいだけなのでまだ残念な気持ちは少ないです。実際、私は自分がプレイし終わったストーリー部分については、追っかけでYouTubeでムービーを見てました。
2つ目「フルボイスの恩恵が薄い」
2Dモードでは、戦闘時や普段の会話などでボイスが流れることは一切ないです。ごく一部の2Dモードでも見れるムービーで、かろうじてボイスに触れることができるぐらいです。なので、声優さんのボイスをその都度聴けないのはかなり悔しいです。今作のマルティナ、ベロニカ、セーニャは、小清水亜美さん、内田真礼さん、雨宮天さんなんですよ!YouTube動画を色々見てボイス自体に触れることはできますが、この3人の女性キャラの麗しいボイスをリアルタイムで聴けないのはマジで悔しいです。特に内田さんのベロニカは今作ではボイス部門でMVPでしょう。それだけに悔しさマックスです。
3つ目「装備の外観を楽しめない」
ドラクエ11Sでは、装備に応じてフィールド等でのキャラクターの外観が変わります。マルティナのバニーガール、ベロニカのエンジェルワンピ、セーニャのこあくまワンピなど、着てるところを見たい衣装がたくさんあります。これ、自分のような着せ替え大好き人間からするとめちゃくちゃ痛いです。
また「11S」からは、攻撃力や守備力はそのままに、装備の見た目だけを変更できるようになったらしいです。ドラクエウォークに実装されていたので私も経験済みの機能ですが、この機能で好みの服にして戦闘したりフィールドを歩いたりできないのは本当に残念です。
公式 見た目装備 | ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S 公式サイト | SQUARE ENIX
4つ目「情報量が少ない」
そもそもな話ですが、2Dモードは情報量が少ないです。たとえば2Dモードで見たイベントを3Dモードのムービーで見ると、2Dモードがいかに情報が少ないかを思い知らされます。ムービーがあると、キャラクターの微妙な表情や間合い、ボイスによる抑揚など、2Dモードにはない情報を受け取ることができます。特に今作はストーリーが良いので、そのストーリーを3Dで見れないのは、本来あるべき付加情報を逃しているとも言えます。言葉が悪いですが、2Dモードでイベントを見ると紙芝居を見ている感じになります。
また、これまでの2Dのドラクエを想像してもらえれば分かるように、2Dモードでは武器や戦闘の技などを文字情報としてしか認識できないです。昔はそれで良かったのでしょうけど、3Dで装備品の形状や連携技などを一度でも見ると、当たり前ですが単なる文字情報以上の情報があることを実感します。
というわけで、3D酔いの心配がない人が最初から2Dモードをプレイするのはオススメできないですね。私のように酔いが酷い人であれば2Dモードを絶賛オススメしますが、そうでない人は2周目以降にプレイすれば十分だと思います。
その他、気付いたこと
その他、2D/3Dモードに関わらず、今作の特徴として気付いたことを書いてみます。
まず、ドラクエ6までしかプレイしていないおっさん(私)としては、開始直後から主人公が地図を持っていることに驚きました。自分が中学生の頃は紙にマップを描いて、城や街の名前、重要なアイテムの場所などを書き込んでオリジナルのマップを作っていたけど、それからすると隔世の感があります。
また、やたらセーブポイントがあります。「キャンプ」というシステムが7以降にあるのかどうかわからないけど、城や街だけでなくフィールド上でもセーブや回復ができるので、いちいちルーラで戻って少しずつ前線を拡大する必要もない感じです。昔のドラクエ2では、ロンダルキアに続く洞窟で死にかけながらも少しずつ進める範囲を拡大してたんですよね。ようやくロンダルキアの白銀の世界に出たときは感動したものです。ほこらに到着する前にボコられて振り出しに戻されるのがお約束なんですけどねw
とはいえ、マップやセーブに関して甘めなのは、ゲームの分量からすると仕方ないのかなとも思います。たとえば私の場合、クエストもそこそこ進めていたので、ストーリーの第1段階終了までで50時間ぐらい、全部が終了するまで80時間ぐらいかかってます。昔に比べて明らかにストーリーの分量が増えてるんですよね。これをマップやセーブについて厳しい状態でやると、おそらく120時間ぐらいかかるでしょう。プレイヤーがそこそこ快適にプレイできるようにするなら、マップやセーブを甘めにするのはバランスとして重要な気がします。
あと、マップ上の城や街を何度もイベントで通過するのは良かったですね。昔のドラクエだと、一度過ぎた城や街は、鍵のアイテムを取りに行く以外にほぼ二度と行くことがないですが、今作ではストーリーやクエストで何度も訪れることになります。これによって、城や街に愛着も出るし、城や街が世界の一部であることをより実感できます。
まとめ
というわけで、過去のドラクエに対する思い出、ドラクエ11Sをプレイした感想、2Dモードのメリット・デメリット、などを話しました。
久々にドラクエをプレイしてみて思ったけど、やっぱりドラクエ好きだなって思いました。登場する主要キャラとモブキャラ全てが醸し出すドラクエ感が自分には合ってるんですよね。
まだプレイしたことない人には超おすすめです。
ではまた!