やっぱりリアルフォース!
1年半ほど前に、静電容量無接点方式で有名なリアルフォースのPC用キーボードを買いました。このキーボードは会社に持ち込んで使っていますが、快適でめちゃくちゃ気に入ってます。
そして、家では1年ほど前からHHKBを使っていましたが、このほど家用のキーボードとしてHHKB(Happy Hacking Keyboard)をやめて、リアルフォースのキーボードを買いました。またまたリアルフォースです。
自分はやっぱりリアルフォースの打ち心地とオーソドックスなキー配列が好きなんですよね。
今回は、HHKBは駄目だったのか?なぜまたリアルフォースを買ったのか?についてお話しようと思います。
複数種類のキーボードを使うことについて
HHKBをやめて新しくリアルフォースを買うことになった経緯を、順を追って説明します。
HHKBの特殊な配列
ここ1年ぐらい、会社ではリアルフォース(R2SA-JP3-BK)を、家ではHHKB(HYBRID Type-S)を使っていましたが、どちらも打ち心地は最高で、その点は申し分なかったです。
ですが、ご存知のようにHHKBはキー数が少ないために、一般的な日本語109キーボードでは1回のキー押下で済むものが、Fnキーとの組み合わせでないと実現できなかったりします。
たとえば、自分にとって頻繁に使うキーはこんな感じで置き換えられます。
109キーボード | HHKB |
---|---|
F1 ~ F12 | Fn + 1 ~ Fn + ^ |
Home | Fn + k |
End | Fn + , |
PgUp | Fn + l |
PgDn | Fn + . |
PrintScreen | Fn + i |
Del | Fn + BS |
これらのよく使うキーを、HHKBの場合はFnキーとの組み合わせでしか入力できません。公式のツールを使えばカスタマイズできますが、HHKBではそもそもキーの数が少ないので、どうしてもFnキーとの組み合わせになることは避けられません。
もちろん、HHKBでは手の横移動が少なくなるのはメリットですが、自分にとってはFnキーとの組み合わせはそれ以上に面倒でした。
そんなHHKBの特殊操作ですが、それでも1年ほど使ってるとある程度は慣れてくるんですよね。ところが、ここで別の問題があることに気付きました。
複数のキーボードを使うこと
私の場合、平日は会社で8時間ぐらいリアルフォースを使い、平日の夜や休みの日は家でHHKBを使っていました。使用時間の比率でいうと、リアルフォースの方が数段高かったんですよね。
それが、コロナ禍でリモートワークをするようになり、家のHHKBをがっつり使う時間が長くなりました。その結果、使用時間の比率でいうと、HHKBの方がやや高くなりました。そうなると、上で説明したようなHHKBの不便さが際立ってきたんですよね。
さらに、2種類のキーボードを同じぐらいの比率で使うことで、入力の感覚がどっちつかずになりました。
たとえばDelを入力しようとした場合、リアルフォースを使っているときには一瞬Fn+BSキーを押そうとして「あ、Delキー押せばいいんだった」と思いながらDelキーを押し、HHKB使っているときには一瞬Delキーを押そうとして「あ、Delキーないんだった」と思いながらFn+BSキーを押すということが頻発したのです。
複数のキーボードを同じぐらい長時間使う場合には、どうしても一瞬の迷いが出るために効率よく入力できず、それが結構なストレスになるんですよね。
これの解決策は簡単で、「キーボードを全部同じものにする」ことです。つまり、HHKBガーとかリアルフォースガーとかいう以前に、そもそも異なる形のキーボードを同じように高頻度で使っていることが問題なわけです。であれば、全部同じキーボードにしちゃえば問題ないでしょ?と。
キーボードをリアルフォースに統一
家と会社のキーボードを統一すると、操作感に迷いが生じることがないので全て解決です。では、どんなキーボードに統一するか?
やっぱり自分の場合は、1年半ほど会社で使ってきてその快適さに慣れたリアルフォースですね。最初に購入したときにこんな記事を書きました。
ひとつ懸念点があるとすれば、HHKBはBlutooth接続可能でしたが、リアルフォースにはBluetoothモデルがないことです。その点はリアルフォースのマイナスポイントですが、HHKBのBluetoothも使いにくさがありました。というのもHHKBの場合、席を外してHHKBがスリープした場合、スリープからの復帰に電源長押しの必要があってかなり面倒でした。スリープまでの時間を長くすることもできますが、それだと電池が1ヶ月も持ちません。静電容量無接点方式のスリープからの復帰が面倒なのは、構造に由来するもので仕方ないようです。なので静電容量無設定方式の場合、有線で使用するのが正しいスタイルのように思います。
※2021年10月追記
ついにリアルフォースにもBluetoothモデルが発売されます。発売日は2021/11/1。
公式サイト 東プレ、「REALFORCE」新製品 「R3 キーボード」 20 種類発売 Bluetooth®5.0 ワイヤレス対応、カスタマイズ可能なキーボード
Amazon REALFORCE
ちなみに、Fnキーとの組み合わせに違和感のない人は、HHKBで統一する手もありだと思います。HHKBを購入したときにこんな記事を書きました。机が広くなって良いんですけどね。
というわけで、私は家用のキーボードとしてHHKBをやめて、リアルフォースに統一することにしました。そして、今回新たに家用に購入したリアルフォースがこちら。
会社で使っているリアルフォースのテンキーレス版です。テンキーがないことを除けば、それ以外の仕様(本体カラーがブラック、APCあり、日本語レイアウト、静音、キー荷重30g)は全く同じです。
では、このキーボードについて見ていきます。
R2TLSA-JP3-BK
まずは外箱から。
ブラック、テンキーレス、日本語配列、静音、APC、Winといった仕様が書かれています。
箱を裏返すとキーボードの特徴が書かれています。「Made in Japan」が光ってます。
取扱説明書と、キーキャップ(Caps LockとCtrlの入れ替え用)、キー引き抜き工具)です。キー引き抜き工具は、針金を4辺に入れて抜くタイプのものなので、トング形に比べて傷が付きにくいです。
2mmと3mmのキースペーサーです。キーストロークの深さを物理的に調整できます。ただキーキャップを全部外さないといけないので、よほどのこだわりがなければ使わないでしょう。
そしてこれがキーボード本体です。1年半前に既にフルキーボードの同じスペックのモデルを使っているので全く同じだなという印象です。ただ本体カラーの「ブラック(墨)」は、何度見ても飽きません。
そして今回はテンキーレスモデルなので、テンキーがありません。見た目もすっきりしてます。
斜めから全体を見た写真。この本体カラー、まじで良い色ですね。真っ黒だとチープになりますが、このブラック(墨)には品の良さを感じます。nobleって感じです。
右端部分を拡大した写真です。本来ならこの右にテンキーがあるのですが、ここでスパッと終わっています。このすぐ右横にマウスを置けるので、右手の移動距離がフルキーボードに比べて短くなりそうです。
PCデスクに置いてみた
家のPCデスクに、今回購入したキーボードを置いてみました。
今回の目的は、会社と家で同じキーボードを導入して違和感をなくすことなので、その点についてはリアルフォースの同じモデルを導入したのでクリアされました。これで、キー入力時に一瞬生じる迷いを排除できます。
そして今回は会社と全く同じキーボードではなく、他の仕様は同じでありながらテンキーレスのモデルを買ったわけですが、こうして家のPCデスクに置いてみると、狭い机の上を広く使うことができそうです。
HHKBとの大きさ比較
今回購入したリアルフォースのキーボードを、HHKBに並べてみました。
両者の違いは、縦の長さ(ファンクションキーのところの1行分)と、横の長さ(Homeキーや矢印キーの一帯の幅)です。
テンキーレスモデルを検討したとき、HHKBほどの小ささはないので、やっぱり大きさで言うとHHKBの圧勝かなと思ってたんですが、実際購入してPCデスクに置いてみると、思ったほど設置面積の違いは気にならなかったです。テンキーなし/ありの違いは大きいですが、HHKBとテンキーレスモデルはそれほど違わないと感じました。
まとめ
というわけで、家で使うPC用キーボードとしてHHKBをやめたこと、新たに購入したテンキーレスのリアルフォースを紹介しました。
自分の中の結論としては以下のようになります。
私の場合、会社でリアルフォースを使い、家でHHKBを使っている状況だったので、どっちつかずになり効率が下がっていました。そこで、会社のリアルフォースに合わせて、家でもリアルフォースを導入することにしました。
統一するキーボードの種類はあまり関係ないと思っていて、リアルフォースでもHHKBでも英語配列でも、とにかく同じ形状にするのがよいです。
また、今回購入したリアルフォースはテンキーレスモデルだったので、HHKBの小ささにほどではないですが、意外とPCデスク上でかさばらず使い勝手が良いと感じました。小ささを求めるなら、HHKBでなく各社のテンキーレスモデルで十分な気がします。
テンキーの有無は、普段キーボードでどんなものを入力しているかに応じて決めるといいと思います。
ではまた!