PC用キーボード「リアルフォース」(RealForce)、私は大変気に入っていて自宅と職場の両方で使っています。
そんなリアルフォースですが、2021年秋から新製品が登場したりと周辺が慌ただしくなっています。そこで、今回は2022年8月現在におけるリアルフォースの現状についてお話しします。今後リアルフォースを購入しようと考えている人の参考にしていただければ幸いです。
3つのモデルについて
まずおさらいなんですが、現在リアルフォースには流通しているものとして3つのモデルがあります。「R2」、「R3」、「R3S」です。
「R2」は、既に廃番になっていて公式サイトから消えていますが、Amazonではまだ新品が流通しています。四隅が角張っていて、奥行き方向の幅が短く、スペースキーの横幅がやや長めなのが特徴です。
「R3」は、現在主力になっている商品で、2021年11月に発売されたモデルです。スペースキーの横幅が短く、右上に電源ボタンがあって、四隅が丸っこく、奥行き方向にやや長いのが特徴です。
「R3S」は、2022年6月に発売されたモデルです。R2のバージョンアップモデルに相当します。R2とR3をミックスさせたような構成が特徴です。
各モデルのメリット・デメリット
各モデルR2,R3,R3Sは、似てるようで似てない構成なので、購入にあたってはわかりにくいところもあると思います。なので以下のようにメリット・デメリットをまとめてみました。
R2
メリット(1)ですが、やはりR2といえばこれでしょう。スリムでスクエアな形状もスタイリッシュです。私はこの形(R3Sも同様)が、他社のキーボードと比較しても一番好きですね。
メリット(2)について、Amazon等で購入できるうちは構成を選べますが、徐々に在庫がなくなっていくとメリットではなくなりそうです。
デメリット(1)は、R3モデルが出て浮上しました。私はフリーソフトのキーカスタマイズツールを使ってこの方式を採用してるんですが、めちゃくちゃ使い勝手良いです。ただしR2ではスペースキーがやや幅広なので、この方式で日本語をオンオフする場合、両脇のキーが少し押しにくいのがデメリットです。
デメリット(2)ですが、これもR3モデルが出て浮上しました。R3では公式ツールを使ってかなり詳細にキーカスタマイズできるからです。
デメリット(3)ですが、かな表記ありの日本語キーキャップってどこに需要があるのかわかりません。現状で販売されてるセットは例えば以下のリンク。
これもR3との関係になるのですが、R3ではかな表記無しの昇華印刷のキーキャップセットがあります。しかもR3のキーキャップセットのカラーバリエーションは多いので、R3ではキーキャップをかなりカスタマイズできます。R2のキーキャップセットは、どうしてもR3に見劣りします。まぁR2自体が廃番だし、今後もR2のキーキャップセットは販売されないでしょうね。
R3
基本的にR2のデメリットの裏返しです。
R2との違いでもあるメリット(4)ですが、透明のパネル(別売)に交換することで、自分好みの見た目に変更できます。(以下の動画)
これも基本的にR2のメリットの裏返しです。
R3特有の構成でもあるパネルですが、デメリット(3)のように、スペースキーの打鍵時にノイズが乗るという報告があります。(以下の動画)
また、パネルは見た目を変更できるので一見良さそうですが、パネルの内側に仕込む用紙は自分でインクジェットで印刷したものを使います。さすがにそれは安っぽ過ぎるかなと。
デメリット(4)ですが、これは今回のR3特有の問題というより、静電容量無接点方式を無線化した場合には起こることです。まずスリープしてから復帰するために少し時間がかかるので、それがストレスになります。スリープを浅くすることはできますが、そうなると電池の持ちが極端に悪くなります。これは同じ静電容量無接点方式を採用してるHHKBなどでも同じです。なので打鍵感を求めて静電容量無接点方式のキーボードを使うなら、無線は諦めて有線にするというのが私の結論です。
R3S
メリットとしては、R2とR3のメリットを合わせた感じになってます。
デメリットは1つぐらいしかありません。
現状では、昇華印刷やかな表記無しなどの構成がないため、やや選択肢が狭いです。ただし今後は拡充される可能性も高いと思います。私はR3Sモデルの選択肢が増えれば、R3Sに乗り換えようかと思っています。
あと、デメリットというほどではないですが、R3Sは何故「R3S」だったんでしょうね。確かにキーのレイアウトなどはR3と同じですが、イマイチ感を拭えないR3の型番を引き継いでいるのが何とも微妙な感じです。
項目ごとの各モデルの順位
項目 | 順位 |
---|---|
全体の見た目 | R3 < R2, R3S |
コンパクトさ | R3 < R2, R3S |
キーカスタマイズ | R2 << R3, R3S |
キーキャップ変更 | R2 << R3, R3S |
構成の豊富さ | R3S < R3 < R2 |
これを見ても、R3Sがかなり有望なのがわかると思います。
まとめ
というわけで、2022年8月現在のリアルフォースの現状をまとめてみました。
私はR3Sに昇華印刷・かな表記無しモデルが加わったら、R3Sモデルに乗り換えようかと画策しています。その際には、R3/R3S用のキーキャップセットももちろん購入します。
ではまた!