大規模断捨離!生き残ったわずか4枚のCDを紹介します

音楽

断捨離、やってますか?

私はこの2年ほどの間に諸事情により2回の引越しをしました。

引越しの準備をする過程で、あまりの荷物の多さに「いったん荷物を身軽にしよう!」と思い立ち、人生で最大とも言える大規模な断捨離をしました。やっぱり使わない(使いこなせてない)荷物を大量に抱えているのはよくないですね。この歳になって荷物は必要なものだけ持つほうが良いと思うようになりました。

この大規模な断捨離で、本は段ボール一杯に詰めて3箱ぐらい処分したし、音楽関連だとギター2本とエフェクターやオーディオインターフェースなどの機材を全て手放しました。

そしてCDはと言うと、ダンボールに3箱ぐらいあったんですが、こちらもほぼ全て処分しました。今や定額音楽配信の時代ですからね。持ってるCDの多くが定額配信で聴けてしまいます。

当初はCDも全処分するつもりだったんだけど、もしかしたらCDで音楽を聴くこともあるかもしれない。そうなったときに残しておきたいCDはどれだろう?と考えて、4枚だけ残すことにしました。

今回は、そんな大規模断捨離で生き残った4枚のCDを紹介します。

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音楽的好みについて

残った4枚のCDを紹介する前に、前提として、私が元々所持していたCDや音楽の好みについてお話ししておきましょう。

10~20代の頃はPopsの歌モノをよく聴きました。「サザンオールスターズ」や「さだまさし」なんかが好きでしたね。ただ、ジャズをよく聴くようになってからは、ほとんど聴かなくなっちゃいました。今回の断捨離よりももっと前に歌モノのCDの大半は手放してます。

20代半ばぐらいからインストゥルメンタルの音楽(楽器が前に出てる音楽)が好きになり、以降はそういうCDをたくさん集めてました。ジャンルで言うと、ジャズ、フュージョン、ファンクあたりですね。自分がギターをやっていたのでその観点で面白そうと思えるものをよく聴いてました。

現在の音楽の好みもこの頃の延長線上にあって、YouTubeなんかでジャズの演奏動画なんかをよく見てます。なので今回手元に残すことにしたCDも、基本的にはその路線に偏ったものになりました。

ちなみに、直近でよく聴いている音楽のジャンルはアニソンです。元々女性ボーカルものが好きだったということもあり、女性の声優さんやアニソン歌手さんの音楽をよく聴いています。こちらは基本的にデジタルでしか購入していないので、今回の断捨離とは特に関係ないです。

残ったCDはこれ

では、残ったCDを1枚ずつ見ていくことにします。

King Crimson 「USA」

70年代に盛り上がりを見せたプログレッシブロックの代表的なバンド「キングクリムゾン」の70年代のライブ音源をCD化したものです。

確か長らく(30年ぐらい)廃盤状態だったんですが、2005年ぐらいにCD化されて「おおっ!」と思って、急いで買った記憶があります。

私はこのキングクリムゾンの70年代の活動が大好きで、この頃のライブ音源はかなり聴きました。 特にFractureという曲とStarlessという曲が大好きです。で、上のUSAというアルバムには、これらの曲が2曲とも入ってるんですよね。

70年代のライブ音源を深く聴き込みたいなら、間違いなくアルバム「The Great Deceiver」がいいでしょう。大学の授業をサボって京都の下宿でコタツに寝転がりながら1人でずっと聴いてたのを思い出します。何もかもどうなってもいいや!と自棄になっているときにFractureやStarlessを聴くと泣けてきます。(といいつつこのアルバム、今回の断捨離で私は思い切って処分したんですが。。。)

ライトにキングクリムゾンを聴きたい人は、全活動をざっくりと網羅したアルバムをおすすめします。これはAmazon Music Unlimitedで聴けますよ!

80年代の活動の代表曲でもある「Elephant Talk」という曲は今聴いても楽しいです。

The Crusaders「Those Southern Knights」

アメリカの黒人ミュージシャンを中心としたジャズ・ファンクのバンド「クルセイダーズ」の1976年のアルバム「Those Southern Knights(邦題:南から来た十字軍)」です。黒人達に交じって抜擢された若手ギタリスト、ラリー・カールトンの演奏が際立つ一枚です。

私は長年にわたってラリー・カールトンの大ファンでして、そのラリーの演奏の中でも個人的にベスト1と思う名演が、1曲目の「Spiral」です。ソロの入りからソロの終わりまで、全く非の打ち所のない素晴らしいギターソロです。また、バンドの要であるキーボーディストのジョー・サンプルの曲も素晴らしくて最高にファンキーです。

ラリーがクルセイダーズで残した演奏を聴けるアルバムとして、個人的には上記以外に「Free As the Wind(邦題:旋風に舞う)」があります。こちらもアルバム全編通して緊迫感のある名曲ばかりでおすすめです。

上の2枚を含め、クルセイダーズの楽曲の多くはAmazon Music Unlimitedの対象になってます。

Michael Franks「Sleeping Gypsy」

都会的な楽曲に乗せて囁くように歌うマイケル・フランクスの1977年のアルバム「Sleeping Gypsy」です。マイケル・フランクスは、ジャンルではAOR(Adult-Oriented Rock)に分類されることが多いです。

このアルバムでは、上で紹介したラリー・カールトンが参加した時期のクルセイダーズのメンバーがバックの演奏を務めています。また、David Sanborn(アルトサックス)やMichael Leonard Brecker(テナーサックス)なども参加してます。さらに、制作にはトミー・リピューマが携わっており、ま~楽曲の完成度が高いです。そんな完成度の高い楽曲に乗せて、マイケル・フランクスの朴訥としたボーカルが乗るんだから癒しそのものですね。

このアルバムと対になるアルバムとして、「Art of Tea」というアルバムがあります。こちらも上のアルバムとほぼ同じメンバーで作られているので、上のアルバムを気に入った人なら要チェックです。

上の2枚を含め、マイケル・フランクスの楽曲の多くはAmazon Music Unlimitedの対象になってます。

Stan Getz & Joao Gilberto「Getz/Gilberto」

テナーサックス奏者のスタン・ゲッツと、ボサノバの創始者であるギター・ボーカルのジョアン・ジルベルトによる1964年のアルバムです。ジャンルは、もちろんジャズ+ボサノバです。

このアルバムはとくかくジョアン・ジルベルトの正確無比なギターと完璧な音程で囁くように歌うボーカルが聞き所です。また、曲にピッタリ寄り添うスタン・ゲッツのアドリブソロも素晴らしいです。そして、ジョアン・ジルベルトとともにボサノバを創り出したピアニストのアントニオ・カルロス・ジョビンのシンプルなピアノも聴き逃せないです。

このアルバムのレコーディングにあたって、ブラジルからボサノバという新たな音楽をひっさげてアメリカにやってきたジョアンとジョビンは、ジャズ界では既に有名だったスタン・ゲッツと共演することになったのですが、変わり者だったジョアンは「あいつのサックスうるせえ」(ポルトガル語)と言ったらしいのですが、通訳で間に立ったジョビンは英語で「あなたと共演できて嬉しいです」とスタン・ゲッツに伝えたという逸話が残っています。また、当時ジョアンの妻だったアストラッドが、一緒に付いてきたスタジオで何故かレコーディングに参加することになり、そのままアストラッドのボーカルがアルバムに収録されてしまったり。舞台裏は割とめちゃくちゃだったようです。

このアルバムもAmazon Music Unlimitedの対象になってます。

ところで私はジョアン・ジルベルトの大ファンというか、彼のギターとボーカルが好きでギターとボーカルをよくコピーしてました。ジョアンは2003年に72歳で初めて来日したのですが、ファンだった私はそのときのライブのために東京まで行きましたよ。ジョアンはライブに遅刻することで有名なんですが、日本での初ライブのときも案の定遅刻して、定刻を過ぎたときに館内放送で「ただ今、アーティストはホテルを出ました」と流れて、会場が笑いに包まれたのが印象深かったです。

まとめ

というわけで、大規模断捨離で生き残った4枚のCDを紹介しました。

こうして4枚のCDについて色々書いてみると、想像以上に思い入れのあるアルバムだったんだなぁと改めて思いますね。上記のCDには色んな記憶が紐付いているので、書き出したらあれもこれもと文章が増えていく感じでした。

この大規模断捨離の後、CDを買うことはなくなってしまいましたが、代わりにデジタルミュージック(MP3)で音楽を買うことが増えてきました。買うのはだいたいアニソンですけど。

そして、昔持っていたCDの多くは、今Amazon Music Unlimitedの対象となっているので、Amazon Musicのアプリを通して、PC、スマホ、Echoなどで聴いてます。

Amazon Music Unlimitedは、プライム会員の場合、月額780円で6500万曲を聴き放題になります。声優さんやアニソン歌手さんも結構対象になっているので、今や自分にとって欠かせないサービスの1つですね。

ではまた!

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