「お祝い」や「内祝い・お返し」をするとき、皆さんはどこで買ってどうやって贈っていますか?
今から20年以上ほど昔、ネット通販自体が存在しなかった頃は、百貨店などで贈り物を購入し、サービスカウンターで配送の手続きを取ることが多かったと思います。ですが、ネット通販がこれだけ普及すると、家のパソコンから商品を選んで配送までやりたいですよね。
ネット通販は色々ありますが、「お祝い」や「内祝い・お返し」をする際には百貨店の通販サイトを利用する人が多いと思います。
しかし、私のようにAmazonプライムに加入し普段からバリバリAmazonを利用している人は、「お祝い」や「内祝い・お返し」もAmazonで購入したいのではないでしょうか?
ところが、ここで問題があります。
Amazonのギフト設定は、色のついた袋のギフトラッピングか、「御礼」、「御祝」、「御歳暮」の3種類の「のしシール」ありません。つまり、「お祝い」や「お返し」は設定できますが、「内祝い」の設定ができないのです。
そこで今回は、実際に私がやってみた「Amazonで購入した商品を内祝いとして贈る方法」を紹介します。
内祝いについて
内祝いとは?
「内祝い」とは、辞書によると「自分の家の祝い事の記念として、交際のある人々に贈り物をすること。また、その贈り物。」とのことです。
元々、内祝いには「お返し」の意味はなかったそうですが、現在では、出産、結婚、新築、引越し、快気、昇進、退職、長寿などのお祝いに対してする「お返し」と考えるのが一般的です。
ただ、「内祝い」のことを「お返し」と明言してしまうのは、あまりよくないとされています。なぜなら、「お返し」と言ってしまうと、感謝の気持ちもなく「もらったから返すだけ」と思われてしまうからです。日本語って難しいですね。。。
内祝いでは何を贈る?
「お祝い」はお金や商品券で贈られることも多いですが、「内祝い」ではお金や商品券ではなく商品を贈るのが基本です。
商品の金額としては、いただいたお金や商品券の「半額~3分の1」ぐらいが基本です。ただ、いただいた金額があまりにも高額な場合は、その金額にもよりますが、5,000円~1万円ぐらいで十分だと思います。
内祝いで贈る商品は、特に決まりはありません。形のあるものだと収納に困るので、個人的には消費できるものがいいと思います。
Amazonで「御礼」、「御祝」、「御歳暮」の設定の仕方
「内祝い」の前に、Amazonで「御礼」、「御祝」、「御歳暮」の設定の仕方について簡単に説明します。
カートに商品を入れ、レジに進みます。ここまでいつもの買い物と同じです。
次に「お届け予定日」の項目で、「ギフトの設定」ボタンを押します。
のし(シールタイプ)の中から、「御礼」、「御祝」、「御歳暮」のいずれかを選択します。それぞれ154円が追加で必要です。(2018/10/09現在)
それぞれの「のしシール」を選択すると、プレビュー領域に「のしシール」が拡大されます。3つ並べてみると、こんな感じです。
ちなみに、「のしシール」を選択した場合、「ギフトメッセージ」にはメッセージを入力することができません。
あとは、「ギフトの設定を保存」ボタンを押して、いつもと同じように「注文を確定する」のボタンを押すと終了です。
Amazonで「内祝い」の設定の仕方(メッセージまで)
上で見てもらったようにAmazonには、「御礼」、「御祝」、「御歳暮」の「のしシール」しか用意されていないので、「内祝い」の「のし」を付けることはできません。
そこで私は、無料で入れられるギフトメッセージを使って「内祝い」を贈ることにしました。このやり方を以下に説明します。
まず、カートに商品を入れレジに進みます。今回私は2つの商品をレジに入れました。
そして、「お届け予定日」の項目で、1つ目の商品の「ギフトの設定」ボタンを押します。
ギフトオプションで「なし」を選択し、「ギフトメッセージを入れる(無料)」と「納品書に金額を表示しない」にチェックを入れます。そして、メッセージを入力します。
メッセージ欄は「50文字, 5行(実質6行)」以内という制約があるので、簡潔に内祝いのメッセージを入力します。
ちなみに、ギフトメッセージの中には例文として自分の名前が入っていますが、特に自分の名前を入れる必要はありません。
なぜかというと、後で実際に送られたメッセージを写真で紹介しますが、ギフトを受け取った人は贈り主の名前を他の部分で確認できるからです。それよりは文字数の制限(50文字以内)が厳しいので、メッセージ本文を優先させた方がいいでしょう。(もちろん、余裕があれば名前を入れても構いません)
例文あれこれ
ここで、内祝いのシーンごとに例文を挙げてみます。
以下に、出産、結婚、新築、引越し、快気、昇進、退職、長寿の例文を順に紹介しますが、太字の部分だけが内祝いの種類によって変わっている以外は基本的に同じ文章です。
この文字数の制限でも簡潔に書けば、贈り主の気持ちは伝わるので十分だと思います。
出産内祝い(出産祝いのお返し)
この度は出産のお祝いをありがとうございました。
心ばかりのお品をお贈りさせていただきます。
※残り:5文字、4行の使用が可能
結婚内祝い(結婚祝いのお返し)
この度は結婚のお祝いをありがとうございました。
心ばかりのお品をお贈りさせていただきます。
※残り:5文字、4行の使用が可能
新築内祝い(新築祝いのお返し)
この度は新築のお祝いをありがとうございました。
心ばかりのお品をお贈りさせていただきます。
※残り:5文字、4行の使用が可能
引越し内祝い(引越し祝いのお返し)
この度は引越しのお祝いをありがとうございました。
心ばかりのお品をお贈りさせていただきます。
※残り:4文字、4行の使用が可能
快気内祝い(快気祝いのお返し)
この度は快気のお祝いをありがとうございました。
心ばかりのお品をお贈りさせていただきます。
※残り:5文字、4行の使用が可能
昇進内祝い(昇進祝いのお返し)
この度は昇進のお祝いをありがとうございました。
心ばかりのお品をお贈りさせていただきます。
※残り:5文字、4行の使用が可能
退職内祝い(退職祝いのお返し)
この度は退職のお祝いをありがとうございました。
心ばかりのお品をお贈りさせていただきます。
※残り:5文字、4行の使用が可能
長寿内祝い(長寿祝いのお返し)
この度は長寿のお祝いをありがとうございました。
心ばかりのお品をお贈りさせていただきます。
※残り:5文字、4行の使用が可能
Amazonで「内祝い」の設定の仕方(確定まで)
では、さきほどの続きです。
本文が入力できたら、右下にある「ギフト設定の保存」ボタンを押します。
すると、以下の画面のように、今入力したギフト設定の内容が表示されます。(もう一度設定をしたい場合は「変更」ボタンを押します)
商品が複数ある場合は、他の商品に対しても「ギフトの設定」ボタンを押して設定します。
2つの商品のギフト設定が完了するとこんな感じになります。
次に、配送オプションを選択します。
私はAmazonプライムに加入しているので「お急ぎ便」や「時間指定」も可能でしたが、別に急ぐ必要もないので「通常配送」にしました。
また、2つの商品を同時に届けたかったので「できる限り商品をまとめて発送」を選択しました。
これでギフトメッセージに「内祝い」であることが明記された状態で相手先に商品が届くはずです。
次に、実際にどんな感じで相手先に届くのかを見てみましょう。
実際に配送された状態
では、先ほどの内祝いのメッセージを付けた商品は、どのように配送先に届くのでしょうか?
商品の様子を見るために配送先のお宅にお邪魔しました。…といっても私の実家なんですけどねw
Amazonの箱を開けてみた
届いた箱はこんな感じです。商品2つなので少し大きめのダンボールですね。
ダンボールの表面に貼られていたシールです。
「このお届けものはギフト(贈物)です」と「贈り主」がはっきり記載されています。
相手先の「お届け先」にも特に失礼な部分は無いです。
ダンボールを開けてみると、2つの商品が緩衝材とともに入っています。
梱包はいつものAmazonと同じですね。
商品を取り出してみました。
左の焼き菓子の箱は特別にラッピングされているように見えますが、おそらく最初からそのような商品の箱になっているのだと思います。
右側の商品の外箱を開けてみました。
紅茶とコーヒーのセットです。箱も綺麗だし、これなら誰にでも喜ばれそうですね。
左側の商品の外箱を開けてみました。
焼き菓子がいくつか入っています。外箱は綺麗な木製で、中には美味しそうな焼き菓子が入っています。
Amazonの伝票を確認
Amazonの箱の中に梱包材と一緒に入っていた伝票です。
今回、商品を2つ贈ったので、2つの商品分の伝票が繋がっています。
また、注文時のギフトメッセージの設定で「納品書に金額を表示しない」にチェックを入れていたので、この伝票には商品の金額は表示されていません。
伝票のメッセージ部分を拡大してみました。
こんな感じで、「贈り主:○○○○」と「注文時に入力したギフトメッセージ」が印刷されています。
ここでお気づきのように、贈り主の名前はメッセージの上に自動的に入っています。このことから、本文には自分の名前を入れる必要はなかったということがわかりますね。
まとめ
Amazonの「のしシール」を使って、「御礼」、「御祝」、「御歳暮」を使ってギフトを贈る手順と、ギフトメッセージを設定して「内祝い」のギフトを贈る手順を紹介しました。
内祝いに関しては、Amazonでもっと細かいギフト設定ができれば問題ないんですが、現状でも上で紹介したようにギフトメッセージを使えば「内祝い」を贈ることはできます。
Amazonなら、ある程度安いものがすぐに見つかるし、何よりいつもの買い物の延長でさっと注文できるのがメリットですね。
ちなみに、今回私が内祝いで贈った商品はこちらです。
両方合わせてちょうど5,000円ぐらいなので、内祝いにはピッタリだと思います。
皆さんも、ギフトメッセージを使って内祝いの贈り物をしてみてください。
その他のギフトの例
上で紹介したようなAmazonで内祝いを贈るのではなく、内祝いの「のし」をきちんと作れるようなサービスもあります。
また、ギフトモール(GiftMall)の場合、各種の祝い事(母の日、父の日、入学祝い、卒業祝いなど)ごとに、オススメの商品をランキング表示してくれます。
ギフトを贈る相手が年配の方の場合は、体験型のギフトも良さそうです。体験型ギフトというのは、形のある贈り物ではなく、温泉や旅行のギフトなどのことです。
私(40代)なんかもそうですが、形のあるものを貰うと家の中が片付かなくて困ってしまうので、こういう「形はないけど楽しめるギフト」は有り難いですね。
ではまた!