ども!あき山です。
このブログは現在(2018/05/13)、「さくらインターネット」で開設しています。サービス名は「さくらのレンタルサーバ スタンダード」です。
私のブログはこれがメインなのですが、さくらインターネットのスペースを利用して他にもいくつかブログを開設しています。
その際にいつもひっかかるのが、「サブドメインの設定」と「WordPressへのサブドメインの設定」です。
特にWordPressへのサブドメインの設定は、失敗すると復帰しにくく、WordPressのサインストールも必要になったりするのでとても面倒です。
今回は、これらの設定手順を紹介することにします。
設定しようとする内容
さくらインターネットで「MyAccount」というアカウントでサーバを利用し、既にWordPressで「MyBlog1」というブログを開設していると仮定します。
ブログのURLは、「http://myaccount.sakura.ne.jp/」です。
この場合、以下のようなフォルダ構造になると思います。
フォルダ構造は、さくらインターネットサーバコントロールパネルにログインして、「ファイルマネージャー」に進むと見れると思います。あるいは、FFFTPなどのソフトウェアを用いても見れます。
この状態で、さらに新しいWordPressのブログ「MyBlog2」を開設したいとします。
このとき以下のようなフォルダ構造になることを想定しています。
そして、さくらインターネットのサブドメインを設定して、MyBlog2のURLを「http://myblog2.matrix.jp/」に設定することにします。
こんな感じになるように、今から「MyBlog2」の設定をやっていこうと思います。
サブドメインの設定
まず、さくらインターネットサーバコントロールパネルにログインして、左側のメニュー「ドメイン設定」の「ドメイン/SSL設定」をクリックします。
ドメイン一覧の右上にある「新しいドメインの追加」をクリックします。(下図)
次に、「3.さくらインターネットの60種類のサブドメインを使う」で、ドメイン名を入力・選択します。ここでは例として「myblog2」と「matrix.jp」を設定しました。(下図)
この設定は、開設するブログのURLになるので、好きな名前になるようにゆっくり考えて決めましょう。もし間違った名前を登録した場合、一度削除してから再度やり直す必要があります。
設定できたら「送信する」ボタンをクリックします。
この設定でよければ「送信する」をクリックします。(下図)
完了メッセージが表示されるので「詳細設定にすすむ」をクリックします。(下図)
次に、ドメイン詳細画面の「2.マルチドメインの対象のフォルダ」に、指定フォルダを入力します。ここでは例として「myblog2」を入力しました。(下図)
指定フォルダは先ほど設定したサブドメイン名と異なっていてもよいですが、違うものにするとわかりにくくなるので、できれば同じもののほうがよいでしょう。
他の項目はデフォルト(初期設定)のままでいいでしょう。
設定できたら「送信」ボタンを押します。これで完了です。(下図)
データベースの設定
次にデーベースの設定をします。
サーバコントロールパネルの左側のメニュー「アプリケーションの設定」の「データベースの設定」をクリックします。(下図)
ちなみに、既にデータベースが作成されていると、下図のように他のデータベースが表示されます。
次に、データベース名を入力し、同意するにチェックを入れて「データベースを作成する」をクリックします。(下図)
この場合も、データベース名はブログの文字列と同じものにしたほうがいいでしょう。データベース名は後から変更できないので慎重に設定しましょう。その他の設定は、デフォルト(初期設定)のままでよいでしょう。
データベースが作成されると、データベース一覧が表示されます。今追加したデータベースが表示されていれば完了です。(下図)
WordPressのインストール
次に、さきほど作成したデータベースを使ってWordPressをインストールします。
サーバコントロールパネルの左側のメニュー「運用に便利なツール」の「クイックインストール」をクリックします。
クイックインストールの画面で、「ブログ」をクリックします。(下図)
インストールメニューで「WordPress」をクリックします。(下図)
インストールの設定画面で、以下のように、「確認」、「インストール先」、「データベース」、「データベースパスワード」、「テーブルの接頭語」を設定します。(下図)
ここの設定は少しややこしいの注意が必要です。
インストール先の「左側のプルダウンメニュー」:
自分の初期ドメイン(myaccount.sakura.ne.jpなど)を選択します。
インストール先の「右側のテキストボックス」:
インストール先のフォルダ名を入力します。このフォルダ名は、サブドメインの作成時に設定したブログの文字列と同じものにします。
「データベース」:
さきほど作成したデータベースを指定します。
「データベースパスワード」:
初期ドメインで最初にデータベースを作成したときに自分で決めたものです。もし忘れてしまった場合は、「データベースと管理ツール 」の「接続用パスワードの設定」から変更します。
「テーブルの接頭語」:
最初から文字列が入っているのでこのままにしておきましょう。
全部設定できたら、インストールボタンをクリックします。
WordPressのインストールが完了すると以下の画面が出ます。
さらにWordPressの設定をするので、「アプリケーションの設定へ進む」をクリックします。(下図)
ちなみに、WordPressのインストールが終わると、WordPressに必要なものがデータベースに登録され、「home/MyAccount/www」の直下に「myblog2」というフォルダが自動的に作成されます。(下図)
上記のWordPressのインストール時に「インストール先」を間違ってしまうと、このような整理された階層が作成されないので注意が必要です。(私はそれで何度か失敗しました・・・)
WordPressの設定
初期設定
「アプリケーションの設定へ進む」をクリックすると、WordPressの初期設定の画面が開きます。(下図)
ここでは、「サイト(ブログ)のタイトル」、「ユーザー名」、「パスワード」、「メールアドレス」などを設定して、「WordPressをインストール」をクリックします。
いずれの項目も、後から設定できるのでここではひとまず簡単に入力します。特にサイト(ブログ)のタイトルは後からよく変更すると思うので適当でもいいです。
これでインストールは全て完了です。
続いて、さきほど設定したユーザー名とパスワードでログインします。
WordPressにサブドメインを設定する
WordPressのダッシュボードから、「設定」-「一般」を開きます。
「WordPressアドレス(URL)」と「サイトアドレス」を見てみると、この時点では初期ドメインの下の指定フォルダ(myblog2)が設定されています。(下図)
上のような状態だと、ブログのURLが長くなってしまいます。なので、最初に設定したサブドメイン(http://myblog2.matrix.jp/)を使おうというわけです。
実はこの時点でもサブドメインでアクセス可能になっているのですが、WordPressにはサブドメインの設定がなされていなため、内部リンクなどが初期ドメインのアドレスになってしまいます。
WordPressへのサブドメインの設定は以下のように行います。
一般設定の「WordPressアドレス(URL)」と「サイトアドレス」に、最初にこのブログ用に作成したサブドメインを入力します。(下図)
私の場合は、「http://myblog2.matrix.jp/」を入力しました。
この入力は間違うとダッシュボードに戻れなくなる可能性があるので、くれぐれも慎重に行ってください。私は間違って何度もWordPressのインストールをやり直しました・・・
入力が終わったら画面下の「変更を保存」をクリックします。
WordPressへのログイン画面に戻るので、再びユーザー名とパスワードでログインします。
うまくいけば、下図のようにダッシュボードに戻ってくることができます。表示されるURLを見ると、確かにサブドメインが使われています。
また、ブログの方も見てみると、正しくサブドメインが使われています。(下図)
内部リンク(トップページに戻るリンクなど)をクリックしても、やはり正しくサブドメインから始まるページに飛ぶようになっています。
作成できるサブドメインの数
ちなみに、さくらのサブドメインには作成できる上限があります。
以下に公式ページから読み取れる内容をまとめてみました。
さくらのレンタルサーバ | ||
ライト | スタンダード | プレミアム |
初期ドメイン(1個) | ||
さくらのサブドメイン(上限2個)、独自ドメインのサブドメイン | ||
独自ドメイン | ||
3種類のドメインの合計 20個以内 | 3種類のドメインの合計 20個以内 | 3種類のドメインの合計 30個以内 |
2018/05/19時点で私は「スタンダード」に年間契約しており、以下のようにさくらインターネットでドメインの管理をしています。
- 初期ドメイン(1個)
- 独自ドメイン(2個)
- サブドメイン(2個)
この状態だとサブドメインの上限に達しているため、新たにさくらのサブドメインを取得することはできないですが、そんなにたくさんブログを開設しているわけではないので十分に足りています。
ちなみに、私も契約している「さくらのレンタルサーバ スタンダード」ですが、ブログ初心者さんなら十分な機能だと思います。また、サーバコントロールパネルが分かりやすいのでオススメです。
1ヶ月からでも契約可能なので、興味ある方はさくらインターネットの公式ページから料金比較するといいかもしれません。
公式サイト さくらのレンタルサーバ スタンダード
おわりに
この設定がややこしいのは、「WordPressのインストール先のフォルダ」、「サブドメインで参照するフォルダ」、「ダッシュボードで設定するアドレス」、これらの設定がきちんと繋がっている必要があるからなんですよね。
今回は、さくらインターネットだと具体的にどう設定していくかを説明しましたが、他のサーバでも同じように設定できると思います。
私はこの手順で何度も失敗してやり直すはめになりましたが、これを参考にしてパッと設定していただければ幸いです。
現在使用しているレンタルサーバーについて
その後、このブログを含めて全てのブログを「エックスサーバー」や「mixhost」に移動しました。
結局、さくらインターネット、エックスサーバー、mixhostを使ってみた感じで、一番良かったのはエックスサーバーですね。
エックスサーバーは業界でも老舗の部類で安定感があり、しかも動作が高速で利用者も多い人気のサーバーです。mixhostのほうが安いですが、操作画面などが洗練されていてとても使い安いです。
ではまた!