「ORESAMA」という音楽ユニットをご存知でしょうか。
ORESAMAとは、女性ボーカル「ぽん」と、ギタリスト兼サウンドクリエイターの「小島英也」によるユニットです。
2014年からアニメの主題歌などを手がけているので、もしかしたら聞いたことあるかもしれませんね。
私もアニメの主題歌で知ったのですが、そのポップかつキュートな歌声・楽曲に惹かれて、先日発売されたアルバムを購入しました。
今回は、そんなORESAMAについて書いてみたいと思います。
まずはこの動画で
ORESAMAのことをまだよく知らない人は、まずこの動画を見てください。
どうでしょう?
ディスコ、エレクトロ、ファンク的な要素を含んだ楽曲で、とにかくポップでキャッチーです!
しかも、ボーカルの「ぽん」さんが超可愛くて歌声が素晴らしい。このPV見始めると「ぽん」さんから目が離せなくなってしまいます。
私はこの動画でORESAMAに興味が出て、色々とネットの記事を読み進めてみました。すると、デビューの経緯や2人の経歴が見えてきて、ますますORESAMAに興味がでてきました。
以下、私が興味を持ったORESAMAの経緯などをまとめてみます。
1回目のメジャーデビューのあと
同じ高校のバンド仲間だったぽんさんと伊藤氏は、大学時代に小島氏の呼びかけで再び再会します。
そしてユニットとして活動をして、2014年12月に一度メジャーデビューします。しかしこのときの活動はシングル1枚、わずか1ヶ月ほどで終了してしまったそうです。
ぽんさんのnanaでの活動
予期せぬ活動休止で歌う場所を失ってしまったぽんさんは、楽器の弾けない自分が歌声を届けるにはどうしたらいいか?と考えて、なんと音楽投稿SNSの「nana」に投稿を始めます。
nanaとは公式サイトによれば、以下のようなサービスです。私も1年以上前にアカウント作ってました。。。
動画を投稿するのがYouTubeなら、nanaは音楽を投稿して楽しむ場所です。
歌い手はもちろん、たくさんの楽器演奏者や音源制作者がいるので、誰かのギターにあわせて歌ったり、誰かのドラムにアコーディオンを重ねたり。音に音を重ねる(=コラボする)ことで誰かとつながっていく、新しい音楽SNSです。
失意のぽんさんは、自分への挑戦としてプロであることを隠し(しかも相方の小島氏に相談せず)、半年ほどの間になんとnanaに400曲以上も投稿したそうです。
ぽんさんは、そのときの気持ちをブログで語っています。なんというか、とんでもなく歌への執念を感じますね。引用したい箇所が多すぎるので、ぜひ下記のブログ記事を見てみてください。
そんなぽんさんのnanaでの活動は、nanaの社長である文原明臣氏の目にも留まります。社長の文原氏は、ぽんさんが書いたブログを見て、音楽に対する姿勢に非常に感銘を受け、nanaが主宰するライブにも招待したそうです。
参考 【座談会】メジャー活動断たれた歌手が「救世主」と語る音楽アプリ「nana」とは? – KAI-YOU.net
新曲の発表
そして、ORESAMA名義で新曲を発表することになります。
nanaがきっかけでとても救われたと語るぽんさんは、真っ先に新曲をnanaにアップしたそうです。最初にnanaにアップした理由は、ぽんさんが言うには「わたしが半年間向かい合ってきた、わたしとnanaとの曲」だからとのこと。
私もnanaにアップされた音源を聞いてみましたが、スマホで録音した臨場感から、そのときのぽんさんのリアルな想いを想像せずにはいられませんでした。
参考 【新曲】ねぇ、神様?【オリジナル】/ ORESAMA | nana
再びメジャーデビュー
そして、約2年の時を経て、2017年5月に再びORESAMAはメジャーデビューすることになります。
「ワンダードライブ」
2017年から活動を再開した最初のシングル曲で、2017年春アニメの「アリスと蔵六」のオープニング曲です。最初に紹介した動画がこの曲です。
私はこのアニメを見ていたので、1話でこの「ワンダードライブ」を初めて聞いたときにガツン!と雷に打たれました。なんてキャッチーでポップな曲なんだろうと。
しかも、ディスコ風の音色の裏で、ギターのツボを押さえたリズミカルなカッティングが鳴っている!これはギター好きとしては燃えますね!
また、間奏の所のシンセのソロの感じが凄い好きです。
「Trip Trip Trip」、「流星ダンスフロア」
そして、2017年夏から秋にかけて放送されたアニメ「魔法陣グルグル」のオープニング曲です。このアニメは2クールで、各クールのオープニング曲として2曲使われました。
ちなみに、ぽんさんの実家には「魔法陣グルグル」のビデオがあって、それを学生時代に見ていたそうです。魔法陣グルグルの曲を歌うことになり、ご家族は大変喜んだそうです。
ギタリスト兼サウンドクリエイターの小島氏
ギタリスト兼サウンドクリエイターの小島氏は、影響を受けたアーティストとして、ナイル・ロジャース、Earth, Wind & Fireなどを挙げています。
実は私もこの時代のファンクやフュージョンなどの音楽は大好きなので、それでORESAMAのサウンドにどこか親しみを感じたのかもしれませんね。
小島氏の色々なインタビューを読んでいて個人的にすごいなと思ったのが、以下のSteinbergのインタビュー部分。(Cubaseで曲を作っているそうです)
もう全部コイツ(MacBook Pro)だけでやっています。あとはオーディオ・インターフェースと USB キーボード、ギターがあるくらいですね。ハードウェアの音源やエフェクターは使ってません。
最近のアーティストは中田ヤスタカ氏など、全部自分で作ってしまうという人は多いとは思うけど、改めてほんとすごい時代になったなぁと思います。IT系でプログラミング1つで会社を立ち上げるのと、MacBook Proを携えてメジャーデビューまで駆け上がっていく様が重なって見えます。
今の時代、下積みや経験というより、いかに自分の想いを強く持ち続け、それを行動に移すかが問われてますよね。。。
アルバム「Hi-Fi POPS 」発売
そして、2018年4月11日に待望の2ndアルバム「Hi-Fi POPS」が発売されました。再度のメジャーデビュー後に初めて出るアルバムですね。
上で紹介したアニメの曲を含む全12曲のアルバムです。これを書きながら今も聞いています。ほんと良いですわぁ。
ちなみに、私はAmazonのデジタルミュージックで買いました。なぜかデジタルミュージックで普通に検索してもうまく出てこないので、リンクを置いておきますね。
まとめ
1度目のメジャーデビューからの挫折、そしてnanaをきっかけにした浮上、2度目のメジャーデビューで大ヒット。ORESAMAのことを色々と調べてて、ドラマチックな変化についついインタビューを読み漁ってしまいました。
もちろん、音楽もとても良いので、今後とも活動を見守っていきたいですね。
ではまた!