AIとの共存:キャライラスト作成の趣味の向かうところ

イラスト作成

普段からAIが生成するキャラクターイラストをかなり鑑賞してるんですが、昨今、リアル絵師が描くイラストに対する魅力が相対的に低下し、社会的にもリアル絵師の地位が低下したように思います。

特にセクシー系のイラストにおいては、AIの生成する絵が人間よりも美しくバランスが取れているので、この分野では圧倒的に画像生成AIが優位です。そして人気のキャライラストの大半は、多かれ少なかれセクシー要素を含みます。グラビアなんかと同じで、胸が大きいなどの要素があることで拡散度合いが増すからです。

こうした状況の中で、趣味としてイラストを描く場合、AIとは異なる領域で絵を制作することが重要でしょう。AIイラストの下位互換にならないようにするために、どのようなアプローチが必要か、以下にまとめてみました。

  1. AIと差別化が可能なイラスト
    • 絵には独自のスタイルやアイデンティティを持たせることが重要。AIとの差別化が可能なイラストでないと、そもそもの存在価値が下がります。
  2. 作画コストが低いイラスト(つまりAI的な描き込みはしない)
    • イラストを描く際、作画コストを極力低く抑えることが大切。作画コストをかければかけるほどAIイラストに近くなって、かけたコストが無駄になってしまいます。
    • ただし、コスト削減のために手を抜きすぎると雑に見える可能性があるので、イラストのタッチや方向性などで雑に見えないようにする工夫が重要です。

また、趣味としてキャライラストを作成する場合に、どのような利益があるかも重要です。ランニングをすれば体が健康になり、プログラミングを知れば転職に役立つかもしれません。それと同じように、キャライラストを作成した場合にどのような利益があるかを考えてみます。

  1. イラストを作成してお金を得る
    • クラウドソーシングなどを利用すれば可能です。しかし小銭を稼ぐことはできても、それなりのお金を稼ぐことは難しく、昼間の仕事との両立は難しいと考えます。しかも生成AIが伸びる中、リアル絵師の存在価値は下がる一方です。
  2. 人と繋がる
    • 定期的にイラストを作成し発表することで、特定のファンが付く可能性もあります。人は群れたい欲求がありますが、イラストを介して人と繋がることができるので、その欲求を実現できます。
  3. オタ活を加速させる
    • 二次創作界隈ではイラスト作成をしている人が大勢います。彼ら彼女らは、自分が公式のコンテンツを楽しむと同時に、自ら作成する二次創作で界隈を盛り上げます。そうすると、さらに公式コンテンツを深く楽しむことができます。しかも、特定のコンテンツを好きな人同士というのは話が通じるので、上記2の「人と繋がる」効果も高いです。

ランニング、キャンプ、釣りなどのアウトドア系の趣味だと、生成AIに置き換わるということはないですが、コンテンツ作成系の趣味(イラスト、小説、漫画、音楽、映像、声などの作成)は、将来的に生成AIがどんどん広がるのは必至なので、自分がどういう方向性で作成するかが、今後かなり重要になってくると思います。

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