運動会にも使える高倍率なAPS-C用の望遠レンズを比較してみた

家電・カメラ

ども!あき山です。

一眼レフカメラを使って、運動会で子どもを撮影しようと考えているお父さんお母さんも多いと思います。

そんなとき、次のようなことを考えたりしませんか?

  • もうちょっと良い望遠レンズってないかな?
  • 手持ちの望遠レンズだとちょっと物足りないかな?
  • キットレンズからワンステップ上のレンズが欲しい

そこで今回は、運動会の撮影にも使えるワンステップ上の望遠レンズ(APS-Cサイズ用)についてお話しします。

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【復習】センサーサイズとレンズについて

今回検討するレンズはAPS-C用のレンズなので、まずはセンサーのサイズについてざっとおさらいしておきましょう。

カメラはセンサーに写った被写体を撮影するわけですが、このセンサーのサイズによってカメラは分類されます。

  • フルサイズ(または35mmフルサイズ)
    36mm×24mmの大きさのセンサー規格ことです。ニコンでは「FXフォーマット」と呼ばれています。
  • APS-Cサイズ
    約24mm×16mmの大きさのセンサー規格のことです。「えーぴーえすしー」と読みます。ニコンでは「DXフォーマット」と呼ばれています。

フルサイズのセンサーを持つカメラは、一般に高価なものが多く、APS-Cサイズのセンサーを持つカメラは、フルサイズのカメラよりも安価なものが多いです。

この他にも、メーカーによっては「マイクロフォーサーズ」という規格もあります。

 

APS-Cサイズのセンサーを持つカメラは、キヤノンなら、EOS Kiss X9, EOS Kiss X9i, EOS 9000D, EOS 80Dなどが販売されており、ニコンなら、D3400, D5600, D7500などが販売されてます。

 

一般にAPS-C用のレンズとフルサイズ用のレンズは別々のラインナップで販売されていますが、APS-Cのカメラでは、実はフルサイズ用のレンズも使うことができます。

ただし、フルサイズ用のレンズはAPS-C用のレンズに比べて高価であることが多いです。

なので、お金が有り余ってるのなら話は別ですが、普通はAPS-CのカメラにはAPS-C用のレンズを使えば十分です。

 

運動会で必要になる焦点距離は?

さて、ここからは具体的に運動会で使える望遠レンズがどのようなものか?を考えてみます。

小学校の一般的なトラックのサイズ

小学校の校庭に作られる一般的なトラックのサイズは、直線部分が30m(メートル)、カーブ部分の直径は25mと言われています。

また、トラックで運動会が行われる場合、トラックの外側に競技用レーンが3mほどあり、その外側に子供席が3mほどあります。保護者がカメラを構えるのは、さらに外側になります。

つまり、上の図の(A)の位置に保護者がいる場合、運動場の中心の子供までの距離は18.5m(=3+3+12.5)となり、上の図の(B)の位置に保護者がいる場合、運動場の中心の子供までの距離は33.5m(=3+3+12.5+15)となります。

 

必要になるレンズの焦点距離は?

では、上の図の(A)や(B)の位置から子供をカメラに収めるには、どのぐらいの焦点距離のレンズが必要になるのでしょうか?

以下の条件で実際に計算してみます。

  • センサーサイズ:APS-C
  • 被写体までの距離:(A)18.5mまたは(B)33.5m
  • 被写体サイズ:縦1.5m

結果は、(A)の場合は205.967mmのレンズが必要となり、(B)の場合は372.967mmのレンズが必要となることがわかりました。

参考サイト レンズの焦点距離の計算 – 高精度計算サイト

 

運動会では、毎回(A)の場所で撮影できればいいのですが、実際には(B)の場所での撮影することもあります。

そう考えると(A)の205.967mmの焦点距離では少し足りなくて、最低でも(A)と(B)の平均である289.467mm以上の焦点距離のレンズが必要と考えてよいでしょう。

 

広角側の焦点距離は小さい方がいい

運動会では、遠い場所を撮影するために焦点距離は長い方が良いですが、近距離で子供を撮影する場面もあると思います。たとえば、お昼休みに子供と一緒に家族でお弁当を食べるところを写真に収めようとするとかなり近距離です。

運動場で競技中の子供と昼休みにお弁当を食べる子供、どちらも撮影するためには、たとえば複数のレンズを持ち歩くという方法があります。

とはいえレンズを何本も用意して状況に応じてレンズを交換するのは大変なので、できれば1本のレンズで一日の全ての写真を撮りたいですよね。

そう考えると、広角側の焦点距離は10mm台であるのが望ましいです。つまり、遠い距離(運動場など)と近い距離(昼休みなど)の両方を撮影しようとすると、焦点距離を10mm程度から上記の290mm程度まで変化できる望遠レンズ(高倍率レンズ)が必要になります。

 

条件に合ったレンズを絞り込む

レンズを作っているメーカーは、キヤノンとニコンだけでなく、シグマ(SIGMA)やタムロン(TAMRON)といったメーカーもあります。

レンズメーカーはこの4社が基本になるので、今回はこの4社のレンズから選定していきます。

販売されているAPS-C用のレンズの本数

各社のホームページからAPS-C用のレンズの全てのラインナップを調べると、概ね以下の様な本数になります。

 

キヤノンのAPS-C用レンズ:15本

キヤノンの場合、APS-C用レンズは頭に「EF-S」が付きます。

公式ページ キヤノン:一眼レフカメラ/ミラーレスカメラ用交換レンズ|EF-Sレンズ 商品一覧

 

ニコンのAPS-C用レンズ:16本

ニコンの場合、APS-C用レンズは「DX」と表記されています。

公式ページ NIKKORレンズ製品一覧 | レンズ | ニコンイメージング

 

シグマのAPS-C用レンズ:14本

シグマの場合、APS-C用レンズは「DC」と表記されています。

公式ページ レンズ | SIGMA GLOBAL VISION

 

タムロンのAPS-C用レンズ:7本

タムロンの場合、APS-C用レンズは「 Di II」と表記されています。

公式ページ TAMRON | 製品情報

 

必要な焦点距離で絞り込む

各社のAPS-C用レンズ(上の52本)のレンズを、運動会の撮影に必要な焦点距離(10mm程度~290mm程度)の条件で絞り込んでみます。

すると、52本あったレンズが、なんと以下の5本に絞られました。

  • ニコン:AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VR
  • シグマ:18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM
  • タムロン(1):18-400mm F/3.5-6.3 Di II VC HLD
  • タムロン(2):16-300mm F/3.5-6.3 Di Ⅱ VC PZD MACRO
  • タムロン(3):18-270mm F/3.5-6.3 Di Ⅱ VC PZD

キヤノンは0本、ニコンは1本、シグマは1本、タムロンは3本となり、意外と少ないです。

 

絞り込んだレンズを画像で見てみる

では、この5本のレンズを画像で見てみましょう。

まずは、ニコンの「AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VR」。(下の画像)

(このレンズはニコン専用になるので、使えるのはニコンのカメラだけです)

 

次は、シグマの「18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM」。(下の画像)

次は、タムロンの「18-400mm F/3.5-6.3 Di II VC HLD」。(下の画像)

次は、タムロンの「16-300mm F/3.5-6.3 Di Ⅱ VC PZD MACRO」。(下の画像)

 

最後は、タムロンの「18-270mm F/3.5-6.3 Di Ⅱ VC PZD」。(下の画像)

 

ちなみに、レンズはカメラ本体(ボディ)のメーカーに対応するように販売されているので、キヤノンのカメラの持っている人は「キヤノン用のレンズ」、ニコンのカメラを持っている人は「ニコン用のレンズ」を装着する必要があります。

スペックを比較してみる

では、上記5本のレンズの基本的なスペックの違いを比較してみましょう。

レンズ F値 最短撮影距離 重量 手ぶれ補正 希望小売価格 Amazon
の割引率
ニコン F3.5-6.3 48cm 550g あり ¥108,000 32.6%
シグマ F3.5-6.3 39cm 585g あり ¥84,000 43.5%
タムロン(1) F3.5-6.3 45cm 710g あり ¥90,000 26.3%
タムロン(2) F3.5-6.3 39cm 540g あり ¥87,000 38.0%
タムロン(3) F3.5-6.3 49cm 450g あり ¥83,000 56.8%

表の「レンズ」の項目は、以下の型番に対応しています。

  • ニコン:AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VR
  • シグマ:18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM
  • タムロン(1):18-400mm F/3.5-6.3 Di II VC HLD
  • タムロン(2):16-300mm F/3.5-6.3 Di Ⅱ VC PZD MACRO
  • タムロン(3):18-270mm F/3.5-6.3 Di Ⅱ VC PZD

 

上の表を見ると、ぼけや明るさに関係する「F値」のスペックは同じですが、「最短撮影距離」と「重量」には少しばらつきがあります。

「希望小売価格」は、焦点距離が広範囲であると少し高くなっています。

「Amazonの割引率」は、Amazonの実勢価格(2018/07/01現在)が希望小売価格からどのぐらい割引されているかを示しています。新しいレンズほど割引率が小さくなっているようです。

 

これらの5つのレンズはどれも運動会に必要な性能を備えているので、正直なところどれを使っても問題ないレベルですが、私ならこれを買う!というレンズを以下にランク付けしてみました!

おすすめのレンズベスト3

では、おすすめのレンズベスト3を発表します。

画像を選択するとAmazonのページが開くので、気になる人は見てみてください。

タムロン「16-300mm F/3.5-6.3 Di Ⅱ VC PZD MACRO」

価格が良心的!
私自身もこのレンズを買いました!満足してます。

◎望遠側の焦点距離が300mmなのに重量が540gと軽い!
◎広角側の焦点距離が16mmと小さい!
○5つのレンズの中で最短撮影距離が1番小さい
○マクロ撮影も可能!

タムロン「18-400mm F/3.5-6.3 Di II VC HLD」

何と言っても、世界初(2017年5月現在、タムロン調べ)ズーム比22.2倍の超望遠高倍率が素晴らしい。

◎5つのレンズの中で最大の焦点距離を誇る!
◎仕様は申し分ない!
△他のレンズに比べてやや重く価格も高い

シグマ「18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM」

シグマ特有のデザインがかっこいいレンズです。

◎望遠側の焦点距離は申し分のない300mm
◎デザインがかっこいい!
○同じタムロンの16-300mmよりも安い!

 

Amazon、楽天、Yahooで商品を調べたい方は、下の商品ごとのボタンからも表示できます。

まとめ

運動会の撮影にも使えるワンステップ上の望遠レンズ(APS-Cサイズ用)について、5つのレンズに絞って、さらに個人的に上位3つのレンズをランク付けしました。

これらのレンズは、遠い距離(運動場など)と近い距離(昼休みなど)の両方を撮影することができるので、運動会の撮影にもバッチリです。

また、キットレンズよりも焦点距離の範囲が広いので、キットレンズからワンステップ上の撮影をすることも可能です。

みなさんが運動会で素晴らしい写真を撮れますように。。。

ではまた!

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