では恒例の前期のアニメについての所感を話していこうと思います。
チェンソーマン
今期一番良かったのは「チェンソーマン」です。この後も2期、3期と続きそうな感じなので、今回のものに「1期」と付けてもよさそうです。
チェンソーマンはアニメが始まる前から原作を読んでいて、独特の世界観、キャラクター、台詞まわし、コマ割りやテンポなどが好きでした。チェンソーマンというより、原作の藤本タツキ先生の漫画が好きと言っていいかもしれません。登場するキャラクターの幅が広いというか、普通の漫画家だと本気の変人をあそこまでうまく描写できないと思うんだけど、藤本先生がかなりの変人という噂もあるぐらいなので、ああいう変人キャラを自然に描写できるのかもしれません。
また、短編「ルックバック」(下のリンク)も個人的にかなり好きで、展開もさることながらカメラアングルやセリフなど、今までの漫画にはない圧倒的なチカラを感じます。
そんなチェンソーマンですが、アニメの方ももの凄いクオリティでしたね。1話の薄暗い中でデンジが切りまくるシーンは圧巻でした。1話を見たときにアニメーション制作のMAPPAの本気を感じましたね。実際、チェンソーマンの公式サイトのMAPPAのコメントに「スタジオの威信をかけて最高のアニメーションをお届けしたいと思います」とあるぐらいです。
おそらく1期で一番の見せ場であろうマキマさんの例のシーンも最高でしたね。私は原作であのシーンをみたときに心からチェンソーマンという作品すげえと思いました。名前を呼ばせて手をひねって潰すって、どうやったらあんな殺し方を思いつくんだろう、藤本先生は天才ですね。
オープニング曲
あとは、オープニングの米津玄師氏の楽曲も良いですね。
あの楽曲を耳で聞くだけでチェンソーマンの世界とはこれだ!と理解できるぐらいで、米津玄師という人の(実は名前ぐらいしか知らなかった)凄さを感じました。ああいう暴れ感というかアウトロー感みたいなのを音楽に乗せるのって椎名林檎とかがパッと思い浮かぶけど、それとはまた違う感じですね。男性ボーカルってこともあるんだろうけど、より暴れた感じの楽曲になってるのがチェンソーマンの世界観にぴったりです。
円盤
チェンソーマンの円盤(BDとDVD)売上は、1週目が1735枚、2週目が325枚、3週目となっていて、同じ秋アニメの「ぼっち・ざ・ろっく」が1週目16793枚だったことを考えると、チェンソーマンの売上があまりにも少ないことが話題になりました。
チェンソーマンは監督のインタビューなどからも実写を意識したとのことで、その辺の違いが原因でしょうか。というかチェンソーマンは誰が監督をしても実写に近づけてリアルに表現するだろうし、ぼざろは誰が監督をしてもコミカルでアニメらしいアニメになるはず。そう考えると、チェンソーマンの売上がふるわなかったのは、映像作品としてチェンソーマンのクオリティがどうこうというより、チェンソーマンの作品の方向性上やむを得ないことだったように思えます。結局のところ、オタクは、リアルなアニメではなくアニメらしいアニメを手元に置いて繰り返し鑑賞したいという生き物なので。
ぼっち・ざ・ろっく!
次に良かったのは「ぼっち・ざ・ろっく!」です。
始まる前はあまり期待してなかったんだけど、見終わるととてもよくできたアニメだと思いました。特に、ぼっちちゃんが実は凄い→徐々にばれる→ライブで覚醒する、という流れはカタルシスを感じる展開でしたね。
ただ、期間中にTwitterでも書きましたが、「ぼっち+人付き合いが苦手+ギターが上手い」なら、ロックなんかじゃなく、ジャズを目指せばいいのにって正直思いました。
その他
えー実は2022年秋アニメは、通しで見たのは上の2つだけで、その他は数話切りという感じです。ついにアニメ視聴数もここまで来たか…。最近もアニメを観る頻度が下がってきていて、今やってる2023年冬アニメも通しで見続けてるのは「おにまい」ぐらいです。
ちなみに秋アニメで数話切りしたのは、以下。
- うる星やつら
なんかパッとしなかった。昔のオリジナルのときから食指が動いてなかった。 - SPY×FAMILY(2期)
話がぬるくて飽きてきた。1期見たしもういいかなと。 - アキバ冥途戦争
4話ぐらい見たけど、続きを見たいというワクワク感がなかった。
とはいえ後追いで見たいのもあって、「機動戦士ガンダム 水星の魔女」は見てみたい。元々ガンダムは初代は熱心に見たものの、それ以外は全く見ていなくてちょっと気後れするところではあるけど、このガンダムは評判がかなり良かったので気になってます。
まとめ
というわけで、2022年の秋アニメの所感でした。
ではまた!