2021年春アニメの所感(ひげを剃る。そして女子高生を拾う。)

アニメ振り返り
あき山
あき山

2021年春アニメ、終わっちゃいましたねー。

今期のリアルタイム完走の本数は、前期の13本から大幅に減って3本でした。

ちなみに前期の所感はこちら

関連 2021年冬アニメの所感(のんのんびより のんすとっぷ)

以下いつものように良かったアニメを順位で紹介してますが、今期は3本しか見てないので春アニメ全体を満遍なく見て上位3つを選んでいるわけでもないので、特に参考になるような情報はないです。そこは気楽に見て下さい。

では簡単ですが所感を話してみます。

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良かったアニメランキング

第1位「ひげを剃る。そして女子高生を拾う。」

一番良かったのは・・・「ひげを剃る。そして女子高生を拾う。」(通称:ひげひろ)でした。

ひげを剃る。そして女子高生を拾う。
片思いした相手にバッサリ振られ、ヤケ酒をした帰り道、26歳のサラリーマン・吉田は路上に座り込む女子高生・沙優と出会った。べろべろに酔った吉田は、前後不覚のまま行き場のない沙優を一晩泊める。…翌朝、ふわりと美味しそうな香りに目覚めると、食卓には味噌汁が。「おはよう」「なんだお前!!なんでJKが俺ん家に!」「泊めてって言ったら泊めてくれたじゃん」「…味噌汁」「昨日“毎日味噌汁を作ってくれ~”って」「ハァ!?絶対言わねェ!!」家出をして行き場のない沙優を追い出すわけにもいかず、吉田は家事を条件に彼女の同居を認めることに…。こうして、家出女子高生とサラリーマンの微妙な距離がもどかしくもあたたかい、不思議な同居生活が始まった―。

世間的には、女子高生を家に連れ帰ることについての犯罪性について色々と議論がなされているようですが、それはそれとして、普通に良いラブコメ作品だったと思います。

この作品の特徴としては、男性側が見て気持ちよくなる設定や仕掛け(以下)がてんこ盛りなことですね。

  • 可愛い女子高生を拾う
  • その女子高生が改心してくれる
  • その女子高生が自分のことを好き
  • 上司がセクシーで自分のことを好き
  • 部下が可愛くて自分のことを好き

あからさまなラッキースケベがあるわけではないですが、こういうある種ハーレムと言える盛り方にいちいち「あり得ない」と疑問を持たなければ割と楽しめるんじゃないでしょうか。私はその辺は単純なので楽しめました。

それから、ラブコメアニメではほとんど見かけないけど、このアニメの特徴として見逃せないのがNTR要素だと思ってます。

沙優は見た目と話し方は清楚なのに、家出をしてここに来るまでの間に色々とやらかしてしまってます。途中で関係を持った男も登場するし、普通に考えればビッチそのものなんですが、そのシチュエーションに異様に興奮を覚えてしまうんですよね…。

私のTwitterのタイムラインではNTR要素について言及してる人がほとんどいなかったのですが、ネット全体で調べてみると、同じようにNTR要素に興奮している人はいるようですw

その他、作画について構図や背景が単調で目を引くところはほとんどないのですが、ヒロインの沙優が可愛かったのは良かったです。

全体総括して、高校生が主人公のアニメが多い中、主人公が社会人ということで、大人要素のあるラブコメを楽しめたのは良かったです。大人要素ラブコメとしては、以下のような作品がありますね。やはり私はこういう系統のラブコメが好きですね。

  • 青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない
  • ホリミヤ
  • イエスタデイをうたって
  • 色づく世界の明日から
  • やがて君になる
  • 多田くんは恋をしない
  • 恋は雨上がりのように
  • ゴールデンタイム

最近は、主人公の男がガチャガチャしてるラブコメには付いて行けないので(苛つくので)、こういう大人の(あるいは大人的な)主人公のアニメは、そういうのもっとちょうだい!って気になります。

第2位「Vivy -Fluorite Eye’s Song-」

2番目に良かったのは・・・「Vivy -Fluorite Eye’s Song-」でした。

Vivy -Fluorite Eye's Song-
「ニーアランド」、それは夢と希望と科学が混在したAI複合テーマパーク。史上初の自律人型AIとして生み出され、施設のAIキャストとして活動するヴィヴィは日々、歌うためにステージに立ち続ける。しかし、その人気は今ひとつだった。--「歌でみんなを幸せにすること」。自らに与えられたその使命を果たすため、いつか心を込めた歌を歌い、園内にあるメインステージに立つことを目標に歌い続けるヴィヴィ。ある日、そんなヴィヴィの元に、マツモトと名乗るAIが現れる。マツモトは自らを100年後の未来からきたAIと話し、その使命は「ヴィヴィと共に歴史を修正し、100年後に起こるAIと人間との戦争を止めること」だと明かす。果たして、異なる使命を持つ2体のAIの出会いは、どんな未来を描き直すのか。これは<私(ヴィヴィ)>が<私(AI)>を滅ぼす物語--AIの『歌姫』ヴィヴィの、百年の旅が始まる。

世間的には今期覇権クラスのアニメだったようですが、自分には色々と合わないところが多かったです。

まず、一番しっくり来ないのが「人間とAIの戦争」です。

たとえば私は将棋観戦が好きでよく見ていますが、将棋界では2017年に佐藤天彦名人がAIを搭載したPONANZA(ポナンザ)に敗れました。ここに至るまでは観戦者もマスコミも「人間vsAI」という図式で見ていましたが、この件を境に「人間はAIに勝つことはもはや不可能」と棋士も視聴者もマスコミも理解して、以降は人間とAIが戦う場が設けられなくなりました。今では素人観戦者が見ても楽しめるように、棋戦などを中継する際にはAIの評価値を表示したり、棋士が研究する際にAIの助けを借りたりしています。人間はAIに勝てないのは当たり前で、それを前提にどう共存していくかというフェーズに入っています。ところが今作では、人間とAIが戦争するとのことで、この違和感がどうにも拭えなかったです。人間がAIに勝てるわけないだろと。

それと「AIの過剰な発展を阻止する」ことが目的になっていますが、AIの発展は必然でしょう。そんなもの阻止できるはずがないのです。1つの事象を刈り取ったぐらいでAIの発展を阻止できると考えるのは、今のリアル社会のAIを観察していても不可能なことは明白です。なんでこんな幼稚な目的を打ち立ててしまったんでしょう。

人間とAIの戦争も、ああいった形では起こらないでしょう。AIなんだから、静かに人類の背後に忍び寄ってサクッと抹殺するに決まってます。物理攻撃の戦争なんて、ドローンもある時代に考えにくいです。

また今作のAIはちょっと頭が悪すぎます。人型のロボットAIが自立歩行するぐらい文明が発達しているなら、もっと合理的な考え方ができるし、そもそも創作活動だってできるはずです。創作活動というのは過去の無数のパターンを組み替えることによって成立するからです。歌が作れないと言って悩むのは違和感しかないです。

それと高度に文明が発達しているのに、AIや人間が肉弾戦を行うのが違和感あります。せっかくAIに焦点を当ててるんだから、もっと知能戦を見たかったですね。

また、ストーリーにも違和感がありました。何度か見返せば理解できるのかもしれませんが、AIが起こした事故を防ぐのではなくそのままにしておけば、人間側がAIを抑止する動機に繋がって、人間とAIが戦争しないのでは?と思ったり。最終話でアーカイブが謎に隙を見せたのは何故?その隙いらんだろうと思ったり。他にもいくつかあるストーリーの違和感を考えているうちに、気付いたら没頭できなくなってきました。

あと、音楽はハルヒや化物語などでも有名な神前暁さんが手がけてます。OPの「Sing My Pleasure」はよくできてるし、EDの「Fluorite Eye’s Song」もなかなか良いです。けど、そのメロディラインないわ…という瞬間がいくつかありました。EDのボーカルなしの映像はとても幻想的でマジで素晴らしいですが、ピアノのメロディラインでタラランみたいなライン、ギターでいうと人差し指と中指でプリングオフしてから1弦下を薬指で押さえるみたいなライン(わかりにくい)、これほんとダサいです。そこはメロディ動かなくても良かったんじゃないですかね?あと唐突に入ってくるセカンダリードミナントとかもダサすぎ。

完全に手放しで良かったと言えるのは、種崎敦美さんですね。

Vivyのちょっとカゲのあるような、それでいて艶のある声は、本当に素晴らしかったですね。私は種崎さんを認識したのは青ブタの双葉理央からですが、あの作品での種崎さんも神でしたね。Twitterでこのことを書いたときにフォロワーさんから「ダウナー系にぴったり」というリプをもらいましたが、確かにダウナー系の声としてはナンバーワンでしょうね。発声も滑らかで淀みがないし、今後も活躍が期待できます。

第3位「スーパーカブ」

3番目に良かったのは・・・「スーパーカブ」でした。

TVアニメ「スーパーカブ」
ひとりぼっちの女の子と、世界で最も優れたバイクが紡ぐ、友情の物語。 山梨県北杜市の高校に通う女の子、小熊。両親も友達も趣味も無い、何も無い日々を過ごす彼女だが、ふと見かけた中古のスーパーカブを買ったことで、ちょっとずつ短調な毎日が変わり始める。

1話を見たときには、これは良質なボッチアニメだと思いましたが、最後まで見てみると良い意味で裏切られたというか、いい感じに仲間ができて終わりましたね。

ただ、主人公の小熊ちゃんが、どうにもあまり可愛いと思えなかったです。リアルでもそうなんだけど、私は愛想が悪い人が苦手でイライラします。呼ばれたのに返事もせずに行動してハイって物を渡す人を見ると、おい!まず返事しろ!と思ってしまうタイプの古い人間なので。

良かったアニソン

Vivyについて散々なことを書きましたが、やはりこの曲は良いですね。

アニソンの王道を行く勢いのある曲調と、ボーカルの八木海莉さんの声質と、Vivy役の種崎敦美さんの声が重なるような感じです。(マクロス7を思い出しますね)

ご本人による弾き語りもあります。

まとめ

というわけで、2021年の春アニメの所感でした。

実は今期はリアルタイムで追うアニメを絞ってました。本来であれば、ラブコメ好きとしては「イジらないで、長瀞さん」や「幼なじみが絶対に負けないラブコメ」を外さないだろうし、1期でエロ可愛かった「異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術Ω」や、1期でもそこそこ楽しんだ「ゾンビランドサガ リベンジ」も、いつもなら見てるところでした。

まずラブコメについてですが、最近の自分の見解では「原作が終わっていないラブコメは特に見る価値なし」と思ってます。私は常々言っているようにラブコメには結末が必要であると思っていて、先行する原作で結末が開示されていないのに、急いでアニメを見る必要なしと考えてます。そして一番苦手というかイライラするのが、やる/やらないみたいな駆け引きだけで話数を稼ぐような話です。

ゾンビランドサガについては、1期をそれなりに楽しみましたが、改めて考えてみると、そもそもアイドルものは好きじゃないし、1期はどちらかというとリアタイでアニメファンの盛り上がりに合わせて見ていただけという感じでした。2期が始まるということで冷静に考えてみると、特に見ようという意欲が起こらなかったです。

正直なところ、最近はアニメ作品が主に扱うストーリーやキャラクター像が、自分に合わないと感じることが増えてきて、以前ほど広範囲に楽しめなくなってきたんですよね。自分に合わないものが多いのに、リアタイで見ておかなければと無理に見るのは違うのかなと。

とはいえアニメ自体がダメなのかというとそんなことはなくて、どう転んでも好きという作品はいくつかあります。

まぁ、あとは可処分時間の使い方を見直そうかなと。これを言っちゃうと身も蓋もないけど、アニメ視聴はどこまで行っても消費にしかならないので。その時間をブログやイラストにまわしたいです。

ではまた!

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