2020年秋アニメの所感(魔女の旅々)

アニメ振り返り
あき山
あき山

2020年秋アニメ、終わっちゃいましたねー。

今期のリアルタイム視聴の本数は、前期と同じ5本でした。

ちなみに前期の所感はこちら

関連 2020年夏アニメの所感(放課後ていぼう日誌)

では簡単ですが所感を話してみます。

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良かったアニメランキング

第1位「魔女の旅々」

一番良かったのは・・・「魔女の旅々」でした。

魔女の旅々
あるところに一人の旅人がいました。彼女の名はイレイナ。若くして魔法使いの最上位「魔女」となった才女です。幼いころに読んだ旅の物語に憧れて、流されるように気ままな長い旅を続けています。この広大な世界を自由に渡り歩き、わけのわからない可笑しな人や、誰かの美しい日常に触れながら、彼女は旅人として、これといった目的もなく、色々な国や人との出逢いを繰り返します。そして同じ数だけの--「構わないでください。私、旅人なものですから。先を急がなければならないのです」そんな魔女イレイナが紡ぐ、出逢いと別れの物語…。

今期は、キャラクターの魅力が圧倒的だった「魔女の旅々」が文句なく1位です。1話の出来がめちゃくちゃよくて、1話を見た時点で「これは面白い!」と感じました。

原作は、白石定規さんの同名のライトノベルです。

話もバラエティに富んでて面白いんですが、個人的には主人公の魔女「イレイナ」がとても魅力的で、魔女の帽子、灰色の髪(銀髪)、自信満々だけど優しい性格…が絶妙だったと思います。それぞれの特徴は特に珍しい設定ではないんだけど、組み合わさったことでキャラクターとしての魅力がぐっと増していたように感じます。

また、特徴の組み合わせがギャップになってるところも強いですね。つまり、見た目(素体)は幼いのに、魔女の帽子、銀髪(ミステリアス)、守銭奴、自分に自信がある(美少女発言)、などの大人っぽさの要素がギャップとして組み合わさってるのが魅力の要因だったように思います。キャラ作りの参考になりそうです。

そして、独特な台詞まわし(~な美少女は誰でしょう。そう、私です!)も良いですね。自分で自分のことを美少女と言ってしまうあたり可愛さ爆発でしょ!

第2位「無能なナナ」

2番目に良かったのは・・・「無能なナナ」でした。

無能なナナ
「わたし、人の心が読めます! でも、ちょっと空気は読めません! よろしくお願いします!」孤島にある奇妙な学園。生徒、中島ナナオの前にあらわれたのは、転校生の柊ナナ。ここは、さまざまな能力を持つ少年少女が集う施設。炎や氷をあやつる者。自在に宙を飛べる者。空気を刃にして攻撃できる者--。生徒たちは、「人類の敵」と呼ばれる怪物と戦うために訓練を受けているのだ。だが、島にはいくつもの秘密が隠され、おそるべき罠が牙をむく。続発する怪事件。学園にひそむ殺人鬼。一人、また一人と姿を消してゆく同級生。予想を裏切る展開。知力、能力の限りを尽くした頭脳戦。そして友情。熱いドラマにいろどられた、「人類の敵」との死闘が、いま、始まる!

原作:るーすぼーい、作画:古屋庵による漫画が元になっています。現在(2020/12/29)も進行中で、7巻まで出ています。

主人公のナナ自身が犯人側という、通常のサスペンス・推理ものとは違う作りになっているため、感情移入の持って行き場所が難しく、見る人を選ぶ作品ですね。追われる立場と追う立場の両方の視点を強制されるため、なかなか単純に面白いと言いづらいです。

ではなぜ2位にしたのかというと、最終13話ですね。

それまで他人に心を開いてこなかったナナでしたが、ミチルの見返りを求めない友情についに心を開いた瞬間が泣けました。まぁ13話の後味自体は相変わらずですが、それもこの作品らしいところですね。

今回のアニメでは原作の4巻までですが、原作は現在7巻まで出てさらに続いており、ネットやTwitterの評判を見た感じでは人気が高そうなので、2期も期待できそうです。

第3位「神様になった日」

3番目に良かったのは・・・「神様になった日」でした。

神様になった日
彼女が神様になった日、世界は終焉へと動き出した--高校最後の夏休み、大学受験を控えた日々を送る成神 陽太の目の前に、ある日突然「全知の神」を自称する少女・ひなが現れる。「30日後にこの世界は終わる」そう告げるひなに困惑する陽太だったが、神のような予知能力を目の当たりにし、その力が本物だと確信する。超常的な力とは裏腹に天真爛漫であどけないひなは、なぜか陽太の家に居候することが決まり、2人は共同生活を送ることになる。「世界の終わり」に向けて、騒がしいひと夏が始まる。

原作・脚本は麻枝准、アニメーション制作はP.A.WORKSの、オリジナルアニメです。

1話を見たときには今期覇権が約束されたかと思うほどに面白かったのですが、皆さんご承知のとおり、やや中だるみが長く、最後は唐突に重いテーマを持ち出されるという、なかなか評価が難しい作品でした。

主人公は視聴者の視点・感情を代弁するので、主人公の性格設定はアニメにおいてかなり重要だと考えているのですが、終盤の主人公の言動はほとんど感情移入できなくて、それが作品の評価を下げたところがあると思います。

とはいえ、ああいう主人公の性格って、前期の「かのかり」の主人公のように、刺さる人には刺さると思うので、あながち悪いとも言い切れないところがあります。個人的には、この作品の主人公の性格設定が自分には合わなかったというだけかも。

麻枝准氏がP.A.WORKSと組んで作ったアニメは、この「神様になった日」以外に、「Angel Beats!」と「Charlotte」がありますが、実はどちらも未視聴でなので、機会があれば見ていこうと思います。

その他

期間中の他のアニメについてコメントしておきます。

「安達としまむら」と「トニカクカワイイ」

どちらの作品も、上記ランキングの3位の「神様になった日」とほとんど同点でした。

「安達としまむら」は、繊細で光を感じさせる色使いの絵に、女の子同士の気持ちのぶつけ合い・すれ違いを描いた作品で、終始安定して見れました。ただ、1話を見た後で、同じ百合作品で著名な「やがて君になる」のような盛り上がりを期待してしまったのが良くなかった。この作品は、奥手で男子高校生のような安達の葛藤を見守るものですよね。

「トニカクカワイイ」は、夫婦になったら生じるドキドキの波をうまく描いた作品でした。私のように結婚している人は、結婚した当初のような新鮮な気持ちを思い出せるし、結婚していない人には、実際に結婚したかのようなドキドキを感じられるでしょうね。ヒロインの司ちゃんには謎が多いので、もしかしたら2期以降で語られるのかも。

この2作品に共通しているのは、ヒロインを鬼頭明里さんが担当していること。鬼頭さんは最近ひっぱりだこですね。トニカクカワイイは、鬼頭さんに新婚プレイをさせたことも功績ですねw

非完走アニメ

今期、途中で止まってしまったアニメは以下。

  • 魔王城でおやすみ(1話まで)
  • おちこぼれフルーツタルト(2話まで)
  • ひぐらしのなく頃に(4話まで)
  • 魔法科高校の劣等生 来訪者編(1話まで)
  • ご注文はうさぎですかBLOOM(2話まで)
  • ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかIII(2話まで)
  • アサルトリリィ(4話まで)

この中だと、魔法科高校の劣等生、ごちうさ、ダンまちの3つは、これまで全てのシリーズを見てきたので、折りを見て進めようと思ってます。あとは、ひぐらし、アサルトリリィも最後まで見たいかな。

良かったアニソンランキング

第1位「キミのとなりで」

「安達としまむら」のED曲で、鬼頭明里さんが歌っています。

今まで鬼頭さんの楽曲をそれほど興味を持って聴いてこなかったんですが、この曲は曲自体が好みなので何度も聴いてます。また同じアルバム中の「トウメイナユメ」は、めちゃくちゃフュージョンぽい曲調でこれまた好みです。Amazon Music Unlimited対象曲なのも嬉しい。

第2位「灰色のサーガ」

「魔女の旅々」のED曲で、Chouchoさんが歌っています。

Chouchoさんと言えばガールズ&パンツァーのOP曲のイメージが強いですが、この曲ではしっとりと歌い上げています。初めて聴いたときにイントロの「5,5,3,3」拍子に惹かれました。Amazon Music Unlimited対象曲です。

期間中に見た過去作

今期の期間に見ていた過去作についてもコメントしておきます。

  • 冴えない彼女の育てかた Fine(劇場版)
  • 冴えない彼女の育てかた(TVシリーズ1期)
  • 冴えない彼女の育てかた♭(TVシリーズ2期)
冴えない彼女の育てかた Fine
ある春の日、安芸倫也は桜舞う坂道で運命的に出会った少女・加藤恵をメインヒロインにした同人ゲームを制作することを思いつく。美術部に所属していながら、同人イラストレーターとして活動する澤村・スペンサー・英梨々と、学年一位の優等生でありながら、ライトノベル作家として活躍している霞ヶ丘詩羽を誘い、blessing softwareを結成。やっとのことで一作目を発表した──。

冴えない彼女の育てかた(冴えカノ)については、TVシリーズを全部見ていたものの劇場版は見ていない状態だったんですが、今回Blu-rayドライブを購入したことで劇場版のBD版を購入してみたんですよね。

私はよく言っているように、結末のないラブコメが好きじゃなくて、ギリギリまで行って肩すかし食らうような展開で話を進めるラブコメも好きじゃないんですよ。ハッキリせんかい!とイラついてしまうんです。冴えカノのTVシリーズはそういう展開が多くて、正直合わないところがあるなと思ってたんですよね。

でも劇場版の評価がめちゃくちゃ高くて、これはラブコメ好きを標榜している以上、見ておかないといけない!という思いでBDを購入しました。それが、まさかこれほどの傑作とは…。劇場版の冴えカノは、ラブコメの結末としては最高峰の部類じゃないですかね。

劇場版があまりにも気に入ったので、TVシリーズも全部見返してみたんですが、結末がわかった上で見ると肩すかし感も薄れて、緻密なラブコメ展開に感心するばかり。いやこれ、めちゃくちゃよくできてるでしょ。今までラブコメアニメとしては青ブタが最高峰と言ってきたけど、冴えカノは同じかそれ以上の出来ですね。

ラブコメ好きの人はほんと見た方がいいと思います。

まとめ

というわけで、2020年の秋アニメの所感と、同時期に見た過去作の紹介でした。

今期は、イレイナちゃんの魅力がずば抜けていた「魔女の旅々」が良かったですね。イレイナ、フラン先生、ニケの冒険譚の関係が分かった上で1話を見直してみると、味わい深くてまた良いですね。

ではまた!

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