2019年冬アニメ、終わっちゃいましたねー。
前期のアニメはかなりの豊作だったので今期はどうなるかと思われましたが、蓋を開けてみたら面白い作品も多かったように思います。
私は以下の6本をリアルタイムで見ました。(見終わった順)
- マナリアフレンズ
- 私に天使が舞い降りた!
- えんどろ~!
- かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~
- 転生したらスライムだった件(2クール目)
- 五等分の花嫁
前期の9本と比較すると今期は少なめですが、6本なら平常運転って感じです。
関連 2018年秋アニメの所感(青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ないなど)
では簡単ですが所感を述べてみます。
良かったアニメランキング
第1位
一番良かったのは・・・「私に天使が舞い降りた!」(通称:わたてん)でした。
いやもう完全にドストライクで、今期圧倒的ナンバーワンでした。癒しの展開がこれでもかと続いて、毎週ほんと癒されました。(この作品がドストライクという時点でアレなんですが、そこはスルーしてください)
このアニメは年下の女の子(表現察し)を扱った話なんだけど、キャラクターの設定に一歩踏み込んだところが、他の同系の作品と異なるところですね。
たとえば、暴走したみゃー姉(主人公:星野みやこ)に対して、花ちゃん(ヒロイン)が張り手をくらわすシーンがあるんですが、普通の描き手ならなかなかこうは描かないなと、感心して見てました。また、このシーンは「年の差から生まれる恋愛」に一定の距離間を与えるための重要なシーンだったようにも思います。こういう「一歩踏み込みつつ作品の方向性に重要なシーン」が随所に見られました。
他にもキャラクターの人間関係が細かく設定されていて、色んな角度から楽しめるようになってるところも特徴です。
- ひなた(妹)とみゃー姉の姉妹愛
- 花からみゃー姉への歩み寄り
- 乃愛(乙女)×ひなた(男前)
- 小依(ドジ)×夏音(しっかり者)
- 松本からみゃー姉への変態的愛
- 3人の母親の親交
しかも、上のような人間関係のエピソードは必ずしも癒しではなく、むしろ苦笑だったりもするんですが、それがキャラクターにより深みを増してます。
そして、最終12話の劇ですね。いやもう神々しくて(素晴らしすぎて)言葉を失いました。
「天使」というキーワードは、みゃー姉から花ちゃんを見たときのイメージなんだけど、文化祭の劇という形をとって女の子達が天使を演じることで、11話までの女の子達の元気なイメージが天使という魅力で補完されましたね。邪な視点で見ていたおじさん達も、このシーンで一気に浄化されたんじゃないでしょうかw
しかもこの劇、Aパート全体を使ってガッツリと表現されてる上に、劇のシナリオと劇中の歌が素晴らしくて、このアニメを最終話にして完全に一段高いところへと押し上げた感があります。
夏音役の大空直美さんのこんなツイートもありました。
そうですか、おんおん泣きましたか。わかる、わかるわ…。
アニメーション制作は、前期で「うちのメイドがウザすぎる!」を制作した動画工房さん。
いや~ほんと動画工房さんはいい仕事をされますね。個人的に動画工房さんにお金を回したいです。クラウドファンディングが実施されたら速攻でお金入れますよ。
OP「気ままな天使たち」とED「ハッピー・ハッピー・フレンズ」も良かったですね。
特にOPのアニメーションはキャラクターがよく動いてて可愛いです。サビ前に乃愛がクルクルっと左に抜けるところなんか可愛すぎて息切れしそうです。私はヘビロテで聴きまくってました。というか今もこれ書きながら聴いてます。
劇中歌を含むサウンドコレクションも良かったですね。
いつもはクールな花ちゃんですが劇中では想い人を追いかける一面もあり、これがまた尊いんですよね。花ちゃん役の指出毬亜さんの澄み切った歌声が素晴らしいです。
わたてんの全曲を作曲された伊賀拓郎さんのこんなツイートもありました。
わたてんの原作コミックは現時点で5巻まで発売されていて、こちらもとても良いです。
原作を読み終えた後、やはりと言うかアニメの構成が素晴らしかったことに気付かされます。原作の設定を活かしながら、アニメでしか表現できない動きや音が、アニメのスタッフさんによって見事に作り上げられている感じです。
しかもアニメの最終12話の劇は、原作の漫画では描写なしだったんだけど(劇が行われた事実のみ)、これをアニメにしてしまったスタッフさん達、ほんととんでもないです。
原作者の椋木ななつ先生の、こんなツイートが印象的でした。
もちろん原作の素晴らしさもあるけど、アニメをこのレベルで作ってもらえたら原作者としても本望だろうなぁ。
というわけでまとめると、女の子は可愛いし、癒されるし、尊いしで、ほんとドストライク中のドストライクで、とにかく素晴らしいアニメでした。原作の既刊5巻のうちアニメは4巻までの内容なので、まだアニメ2期にはしばらくかかりそうですが、気長に待ちたいですね。
第2位
2番目に良かったのは・・・「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」でした。
OPに鈴木雅之氏(アニメ界の大型新人!)を抜擢し、ギャグのテンポがよく、キャラクターが全員魅力的でした。特に藤原千花(書記)の可愛さは群を抜いていて、1~2話で藤原書記に集まった視聴者の視線が3話のエンディング「チカっとチカ千花っ♡」でドーンだYOって感じでした。
アニメが終わった後、原作の漫画の評判もよいので、既刊14巻を一気買いしてしまいました。kindleのまとめ買い便利ですね。
原作も相当よいという話をきいていたので試しに全部読んでみるかぐらいのノリだったので楽しめるか分からなかったけど、その心配は全くの杞憂でした。漫画もアニメと同様、いやそれ以上に素晴らしかったです。
通常、このタイプの設定ありきの漫画だと5巻ぐらいで失速しそうなもんだけど、キャラの動かし方が良くて失速どころかますます加速してる感じです。既刊の最新刊である14巻まで盛り上がる一方で一気に読んでしまいました。
漫画のほうは、アニメのようにヌルヌル動かないこともあり、かぐや様の可愛さが際立ってる感じがします。一方でアニメは藤原書記の動きが可愛い。この点でも漫画とアニメは別物なので、両方に良さがありますね。
原作者の赤坂アカ先生のこんなツイートが印象的でした。
わたてんの椋木ななつ先生もそうでしたが、原作の面白さを最大限に活かしてアニメが作られたので、きっと感無量なんでしょうね。気持ちが伝わってきます。。。
漫画を読むとキャラクターの良さがまだ1期分のアニメでは十分表現できてないことがわかります。今回のアニメは原作の5巻分ぐらいの内容なので、2期のための話数ストックは十分あります。なんなら3期分も貯まってます。なので2期3期も期待したいですね。
第3位
3番目に良かったのは・・・「えんどろ~!」でした。
「日常系ファンタジー」というだけあって、ゆるい癒しの展開が楽しいアニメでした。キャラクター原案は「ゆるゆり」のなもり先生ということもあり、キャラクターも可愛かったですね。元々私は癒しを求めてアニメを見てるところがあるので、そういう意味では「えんどろ~!」は自分の好みにぴったりでした。
キャラクターも可愛くて、特に魔王のマオちゃん先生が尊すぎました。マオ役の久野美咲さんはとても可愛い声でマオちゃんにピッタリでしたね。
OPの「えんどろ~る! 」もとても良かったです。
OPアニメーションではサビのところで「きららジャンプ」(きらら作品じゃないけど)もあったり、キャラクターがよく動いてました。作品の世界観やキャラクターの可愛さが表れててレベル高かったですね。
あと、このアニメに原作はなく、完全オリジナルアニメということも興味深いです。かおり監督のインタビューによれば、アニメーション制作のStudio五組さんとの間で進んだ話のようですね。
かおり監督:Studio五組さんから「今こういう企画が進んでいるのですが、ご興味ありますか?」とご連絡いただき、可愛い女の子が出てくる作品だと伺ったこともあってお引き受けしました。それまでStudio五組さんとはお仕事をご一緒したことがありませんでしたが、おそらく私が日常もの、主に前々作で『ゆゆ式』に携わっていた経緯があってオファーをいただけたのかなと思います。
オリジナルアニメというと、直近では「宇宙よりも遠い場所」が思い出されます。オリジナルアニメだからいいとは一概に言えないでしょうけど、色んなパターンのアニメ作品が出てくるのは、アニメ業界の厚みに繋がるので良さそうですね。
まとめ

・・・というわけで、2019年の冬アニメの所感でした。
今期は個人的に「わたてん」一色だったような気がします。Twitterでも何度も何度も「尊い。。。しぬ。。。」みたいなツイートをしてしまいました。ははは。
来期も没頭できそうなアニメがあるといいなぁ。
ではまた!