
ども!あき山です。
最近、各期のアニメの放送中に一番気になったキャラクターをイラストにするというのを続けています。前期は川柳少女の琴姉でした。

今回は、2019年夏アニメの「女子高生の無駄づかい」に登場するロリちゃん(本名は百井咲久)を描いてみました。
ちなみにロリちゃんはどの子かというと、下の画像の左下にいる背が低めで髪が長い子です。
ロリちゃんについて、公式サイトのキャラクター紹介にはこんな記載があります。
背が低く、見た目が幼いことを気にしている少女。周囲に舐められないように、外では虚勢をはっている。しかし根が良い子のため、悪になりきることができない。一緒に暮らしている祖母が大好き。
なんちゅう可愛い子なんだ!これはイラストを描きたくもなる!
というわけで、今回はロリちゃんのイラストを作成したときの途中経過を振り返りながら、その時に思ったことなどを書いてみよう思います。
まずはラフ&下書き
まずは、ラフ&下書きです。
今回から、ラフ時には「ペン」ではなく「筆」を使い始めました。
よく上手な人のラフを見ていると、筆っぽい太めの線で描かれていることが多いので、それを真似してみた感じです。
実際に太めの筆でラフを描くと、細い線を迷いながらたくさん描かなくてよくなるので、画面が汚くなりにくく確かに便利だなと感じました。

今度からラフのときは太めの筆を使おう!
ペン入れ
次に、上で描いた下書きの色を薄くして、その上からペンを入れていきます。
上の画像を見てもらえればわかるように、ラフ(下書き)のときには右手がお尻のあたりに見えるように描いていました。
ところが、ペン入れがだいぶ進んだところで、親指の位置が違う(右手なのに左手と同じ)状態になっていることに気づきました。どうしようかと思案して、今から色々変更するのは大変なので、結局右手は見えないように変更しましたw
まぁジブリの天空の城ラピュタでも、パズーの手が両手同じ形になってるシーンがあるぐらいなので、こんなことで落ち込んではいけませんw
あとは、スカートのプリーツに苦しみました。
1つ1つのプリーツがどういう状態になっているのが自然なのかを考えないといけないのですが、なかなか自然な開き方になりません。これは相当な修行が必要かも。とりあえず今はこれぐらいが限界です。。。
色を塗る
次に、線画に色を塗っていきます。
まずはざっくり色をぬったのがこれです。
基本的には、ふつうのアニメ塗りをベースにしています。
純粋なアニメ塗りは塗り作業としては楽なんですが、よほどポーズにキレ(うまさ)がないと、フツー過ぎて面白みが出ないです。なので、試行錯誤して部分的にグラデーションを入れました。
たとえば足の部分の濃淡のグラデーションは、2色の色を境界そのままに塗った後、「色混ぜ」というツールで境界をぼやかしています。プリーツのスカートの光沢部分は、エアブラシで白色を乗せています。
塗り残しを調べる
ここまで塗った後、念のため塗り残しがないかを調べてみます。
やり方としては簡単で、一番下にある用紙レイヤーのすぐ上に、全面を赤で塗ったレイヤーを新規で入れます。そして、ペンのレイヤーを非表示にして塗りのレイヤーだけにします。
するとこんな感じになって、塗り残しているところが赤くなります。(パッと目に付くところを青で囲っています)
今回はこの上に黒のペンが乗って、それでイラストとしては問題ないんでこの状態で放置しましたが、完成したキャラクターの下に背景や模様を入れる場合には、こういう塗り残した場所から下の色が透けてしまいます。そういう場合にはきちっと塗り残しを潰しておく必要があります。
後で塗り残しを潰すのは面倒なので、本来なら最初にきちっと塗ってしまうのがいいようです。簡単な対策としては、最初に塗る色は少しはみ出して塗るというのがあります。
たとえば、最初に肌色を塗る人の場合、肌色は少し広めに塗ります。特に肌色と髪の色の境界部分には隙間ができやすいので(おでこの部分など)、そういう場所には最初に肌色を塗るときに髪の方へはみ出して塗ると良いようです。
あるいは、塗り始めの一番最初に人物の部分をベース色で塗ってしまうという人もいるようですね。
仕上げ
だいたいの色が塗り終わったので、ここでペンの黒を少し茶色っぽくしておきます。
こうすることで、絵に柔らかさが出ます。
しかし、今となってはこのやり方はあんまり良くないと思ってます。
上手なイラストをよく観察すると、線の部分の色は、場所によって変化させていることが多いです。たとえば、髪のエリア内にある線は髪色に近い色に変更させたり、服のエリア内にある線は服色に近い色に変化させたりするのが基本のようです。
ちょっとした落書きなどの場合には、上のように線画の色を一括で茶色っぽい色にすると楽ですが、今回のようにきちんと描こうとしている場合には、本来は位置ごとに線の色を変えるのが良さそうです。
仕上げ
次に、仕上げの色を乗せていきます。
まずは、逆光の雰囲気が出るように人物の縁や髪の毛の先端部分にエアブラシで白を少し乗せます。
どうでしょうか。少し逆光っぽくなった気がします。
さらに、髪の先端の雰囲気が出るように、髪の茶色の補色である青系の色で先端を塗ります。
で、この青を塗ったレイヤーの設定を「通常」から「スクリーン」に変更します。
すると、下のように、髪の先端部分にだけが薄らと青みがかかって良い雰囲気になってくれます。
この辺りは、絵師さんによるネット上の記事などで既に手法が公開されているので、興味ある人はしっかりした記事を読むことをオススメします。
まだ自分も試してみただけで身についているとはとても言いがたいですが、これをマスターすると仕上げでぐっと雰囲気が出るようになりそうです。
花びらを描いて完成
上の状態でもう終わりでいいかなと思ったんですが、やっぱり何か物足りないと思ったので、花びらを飛ばしたらいいんじゃない?と思って、風で舞っている花びらを描くことにしました。
なるべく花びらが自然な形になるように描きつつ、人物の位置から奥行き方向に離れた花びらはぼかしていきます。
というわけで、花びらを入れてイラストが完成です。
どうでしょうか?まぁまぁ雰囲気は出たように思います。
課題など
課題は色々あるんですが、やっぱり「線」ですね。
液晶ペンタブレット(液タブ)のペンでペン入れしていくときに、自分の場合は線の強弱が乏しいので(だいたい太い線になってるので)、本来柔らかい部分(髪など)が硬く見えてしまってます。
線の太さ対策の1つの方法としては、筆圧を意識しながら描くということでしょうか。昔のアナログ原稿が主流だった頃は、プロの漫画家さんなどはGペン1本で全てを描くことが多いので、筆圧コントロールは必須だったはずです。デジタルでも筆圧コントロールができれば理想なのかもしれません。
もうちょっと具体的な方法としては、柔らかい部分を描くときはペンの太さを変更するということでしょうか。デジタルならではのやり方ですね。
線の描画はイラストの上手下手と直結するので、「太さが変えられるようになる=絵がうまくなる」ということなのかもしれません。つまり、線の描画だけがうまくなるということはなく、総合的な上達に伴うのかも。

道のりは長そうだけど、今後は線の太さを意識したいです。
まとめ
というわけで、2019年夏アニメ「女子高生の無駄づかい」のロリちゃんのイラストを描いてみたお話でした。
このイラストをTwitterにアップしたところ、今までで一番「いいね」と「リツイート」をもらうことができました。反応してくれた皆さん、ありがとうございました。
今期イチ推しはロリ(百井咲久)#jyoshimuda #女子無駄 pic.twitter.com/HOjV8Uqrfb
— あき山 💬 (@akiyama_s) August 5, 2019
イラストはpixivにもアップしてます。pixivには過去に描いたイラストを全部アップしてるのでぜひ見ていって下さい。
ちなみに「女子高生の無駄づかい」はAmazonビデオで見ることができます。
原作の漫画も、2019年夏現在6巻まで出ています。
ではまた!